
過不足なく書こうとすると、筆は進まなくなります。
■ 急に書けなくなった
「うわ!文章ってこう書けばいいんや!」
と感動したところをズバっと引用したら、急に書けなくなりました。
もう、書くことないやんって。
PREP法※で書こうとか決めていたらよかったのか。
(※結論→理由→具体例→結論、で文章を構成する方法)
設計図を描かずに、結論だけいきなり書いてしまうと、こういうことが起こるのかもしれません。
好きで書きたいことだけドンドン書いているなら筆を進められるのだろうけど、自分が「読みたいもの」を書こうと意識すると止まります。
成長・・・かな?
これ、大成さんもブチ当たっている壁。
【引用】まずは原稿の核になる部分だけを先にまとめる。前フリは置いておいて、まず過不足のない文章を仕上げようと思ったのですが、それがうまくいかなくて……。ぜんぜん筆が進まなくなってしまいました。【出典】SBクリエイティブ株式会社『1冊でゼロから達人になる「書く力」の教室』P306 著:田中泰延・直塚大成
学んだり経験したりして「分かりきったもの」を説明するときにぶつかる壁にも似てる。
自分が分かりきっている(と確信しちゃっている)から、相手に説明できない。
「1+1は2です」
結論だけ言って、続かない。
泰延さん<その悩みはよくわかります。これは、今、原稿を書こうとしている自分が「調べるためにいろいろ動き回って、わかっちゃている自分」であるために生まれる発想やな。>
大成さん<結論、出てますもんね。>
■ 書いていて楽しくない
【引用】でも、そもそも文章とはそういうものじゃない。順を追って考え、順を追って書き記していくことが「自分自身の理解への道のり」であり、結果として「人の気持ちを動かす文章」になるんです。要するに「調べてみたら、こういうことがわかりました」ってズバッと言うだけでは読者の共感を得ることはできない。「人に読ませる文章」にならへんねん。過不足のない文章を書こうとすると、調べてわかったことだけをズバッと書きがちや。ズバッと書いたまではよかったが、その後が書けない。めちゃ焦る。まさに君が直面している悩みにぶち当たる。なぜ進まないのか?答えは明白で、過不足のない文章を書いていても自分が楽しくないからなんや。【出典】SBクリエイティブ株式会社『1冊でゼロから達人になる「書く力」の教室』P307 著:田中泰延・直塚大成
あぁ・・・
書く人がただ苦しいだけじゃ、続かない。
過不足のないダケの文章ってツマらないんでしょうね。
そもそも読んでいてツマらない。
小説は、そのまま読むから心動かされるのであって、過不足なくあらすじを要約したものを読んだところで、何の感慨もわきません。
「そうなんだ」
で、終了。
推理小説なんて、トリック・あらすじ・犯人を過不足なくネタバレされたら、もう一生読まないと思う。
ネタバレ告知のない人気小説要約記事に怨嗟の声が集まるゆえんですね。
「要約しないで、マジ」
書く方としても、端的にまとめて書くのは楽しくありません。
あなたの書く手がとまったのも、それが原因かもしれない。
■ 楽しく書く方法を見つけて
おもろい・おもろくないを超えたところにある文なら、要約でもなんでもいいと思うのです。
むしろ、端的に伝わることを求められる。
ニュースとか?約款とか?
書き上げるのは苦しいけど、少しでも楽しく書き進められる方法を見つけていきたいですね。
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