アイデアホイホイ

とある先生、学びの記録(肺炎療養中)

気づいたら借金128万円。『リボ払い専用カード』という落とし穴

■ 毎月39,000円の「違和感」

「あれ?こんなに綺麗な請求額?」

とあるクレジットカードの請求額に違和感を覚えたのが先日のこと。


某有名●ポイントが貯まるからと、色々なところでクレジットを使っていた。
だから、その請求合計金額が綺麗に39,000円であることに違和感を感じたのだ。

そして同じカードの請求額だけ見ていったとき、もう違和感は恐怖に変わる。


11月の引き落とし金額だけでなく、10月も9月も8月も7月も、全て39,000円。
なぜ、こんなことに。
カード会社の請求額内訳のメールを必死で探す。


あった。
今まで確認していなかったことが悔やまれる。

■ 請求の半分が「利息」?


「何…コレ」

ぜんぜん分からない。
39,000円のうち、手数料が21,314円。ってか利息?
半分が手数料と利息で取られている。何だコレ。
前の月も、前の前の月も、その前もやっぱり手数料は2万超え。

というか、残高1,266,764円。
100万を余裕で超えている。
借金みたいじゃないか。

そう、借金だったのである。

■ 一括払いしても「自動でリボ」だった

「まず、お客様のカードがリボ払い専用カードであることをご存じでしょうか」

カード会社の方は淡々と告げる。
リボ払い?そんな払い方なんてしたことがない。一度として。
レジでお願いするときは常に一括支払いを希望していた。

「リボ払い専用カードですので、お客様の方で支払時に一括払いを選択されても、自動でリボ払いになるのです。」

勝手にリボになるってこと?
いや、そもそもローンというものが好きでない自分が、リボ払い専用のカードなど持つワケがない。
なぜそんなことになるのか。

「弊社といたしましては、契約時に必ず説明をし、確認をとっています。
 書類も確実に送らせていただいていると存じます。」

リボ払い専用のカードなど持つワケないと言われても困る、といった感じだ。
そりゃそうだろう。存じます?だろうな。

勝手にリボ払い、リボ専用カードに切り替わったといえば語弊がある。
勝手にリボ払いになるシステムをどっかで説明されて、それを承諾したんだろう。

気づかなかった私が悪い。腹が立つ。
でもここで怒ったら哀れすぎる。
相手には非が全くない状態になってるのに怒ったら、法律で負けるのはこっちだ。

「毎月ご利用代金明細内容確認のメールを送らせていただいていますし、そちらで確認していただく、としか申しようがありません。」

■ 頼みの綱、「188」に相談

局番無しの「188」は、消費者ホットラインである。
相談してみた。

「もしかしたらですが、カードの使用金額の上限を決めていたのかもしれませんね。」

上限?

「はい。その上限額を超えると、リボ払いに切り替わる契約があります。
 いずれにしても、『リボ払いにした覚えがない』とカード会社さんに訴えるしか方法がないかもしれません。」

訴え済み、ならびに、すげない返答もいただき済み、となれば、打つ手は無いか。
思った通り、相談窓口の方の話は、こう続いた。

「その上で、『確認しないお客様が悪い』と言われればどうしようもないでしょう。」

この後、法律関係で相談できるところを2件教えていただき、相談は終わった。

■ ついに発覚——借金128万円

件のこのリボ払い専用カード。
元々は、某有名レンタルショップのカードであった。

「クレジット機能のあるこちらのカードに変えれば、●ポイントがもっと貯まりますよ」

そんな言葉から、椅子に座り、契約の話を聞いたように思う。

「◯万を超える支払いはリボに変わりますから、ご注意くださいね。」

そんな説明、聞いた記憶は当然どこかに消えてしまっている。
レンタルショップ…。もう何年前の話だろう。平成の時代か?
その時代から、毎月毎月ほぼ手数料のお金をおさめ、借金だけ膨れ上がらせてきていたのか。

年金利18%だそうだ。
なんということだろう。
考えただけでもおぞましい。
実際に使った金額…計算したくない。現実を見たくない。

1日でも早く、この忌まわしいカード解約したかった。

「まず、全額振り込みしていただく日を決めてください。その日で精算する際の金額をこちらで計算します。」

指定した日で計算してもらったところ、128万7千円と言われた。

「この日から遅れてしまいますと、額が違ってきますので、お気をつけください」

解約をしてしまいたかったが、やめた。
解約した瞬間、明細が見れなくなるという。
念のため、である。

■ 「小さな確認」が人生を救う

毎月、カードを何で支払っているか確認する。
たったそれだけの「小さな確認」で、今回のような事態は防ぐことができた。

小さいことをバカにしないのは、本当に大切だ。
何年も一月ウン万円ずつ、推しでもない会社に金を払うなんて愚行は、もうしたくない。
仕事が忙しすぎて、自分のお金の管理が二の次に…なんて言い訳は無限にできるけど、むなしいだけだ。

「また、カードを解約されますと、●ポイントも失効されますのでお気を付けください。
 レンタルもできなくなります」

どうでもいい。
●ポイントさんは全く悪くないけど、もう一生貯めないし、使うことはないと誓う。


返済振り込み完了。

複利の増え方は、本当に怖い。「小さい」の積み重ねが、「とんでもない」を作る。
紙も、地球で43回折りたたむことができれば月に届くのだ。
気づくのがもっと遅かったらと思うとゾッとする。

あの「39,000円」の違和感が、私を救った。
小さな確認から、小さな違和感を見逃さないこと。
それが、未来の自分を守る第一歩だと思う。

どうせなら「小さい」良きことの積み重ねで、素敵な「とんでもない」を作っていきたい。

この記事が、何かあなたの一助になるのなら、本当に救われます。
あなたに良きことが雪崩の如くおきます。