アイデアホイホイ〜3分のヒマつぶし

入れて出す、3分間・・・アイデアを、だよ?

アイデアホイホイセイレーン

情報が記憶に残らない!?「デジタル性健忘(グーグル効果)」

「『立て板に水』ってさ、『ぬかに釘』と同じ意味だよね?」

息子に聞かれ、そうじゃなくて流暢的な意味合いだったと思うぞ。
と、答えたのですが、スマホでグーグル検索してみました。

結果「流暢に話す」という感じの意味でした。
・・・また無意識に、自動的にスマホを・・・

【目次】

■ 情報が記憶に残らない!?「デジタル性健忘(グーグル効果)」とは

ご存じでした?この言葉。

デジタル性健忘

この言葉を聞いて、一瞬でどういうことが実感がわきましたが、言葉としては知りませんでした。

【引用】グーグル効果とかデジタル性健忘と呼ばれるのは、別の場所に保存されているからと、脳が自分では覚えようとしない現象だ。脳は情報そのものよりも、その情報がどこにあるのかを優先して記憶する。

【出典】新潮新書『スマホ脳』P104 著:アンデシュ・ハンセン 訳:久山葉子

ものすごく実感できる。

カーナビを使うようになって、道を覚えなくなったんですよね。

「カーナビで行けばいいや」

昔は、「先輩についていけばいいいですよね?」とか人についていくときは、道覚えないなぁって感じでしたけど、もうそんなレベルじゃない。

カーナビがついてるから、実家への帰り道、未だにカーナビに教えてもらってる。
覚えないんだよなぁ、ほんと。

でも、そっか。道だけじゃなかったんだ。
日常生活の中で、スマホで調べられることは覚えてないかも。

「分かる♪私、最近レシピ覚えられないわ」

Twitter仲間のhiroちゃんは、

漢字もそうですよね。打ち込んで変換することが多くなったばっかりに、
「変換すればいいや」
で、全然覚えなくなった。

■ 覚えなくていいものは、覚えなくていいんじゃない?

「大切なのは情報じゃない。それをどう使うかだ。」

なるほど。そうかもしれません。
でも、そうなんですよ。

「それをどう使うか」って部分で、ある場所だけの記憶じゃ、使えないんじゃないかな。

【引用】人間には知識が必要なのだ。社会と繋がり、批判的な問いかけをし、情報の正確さを精査するために。情報を作業記憶から長期記憶へと移動するための固定化は、「元データ」を脳のRAM(ランダム・アクセス・メモリ)からハードディスクに移すだけの作業ではない。情報をその人の個人的体験と融合させ、私たちが「知識」と呼ぶものを構築するのだ。

【出典】新潮新書『スマホ脳』P104-105 著:アンデシュ・ハンセン 訳:久山葉子

■ 浮かぶアイデアも浮かばない

アイデアホイホイというブログをはじめたのはずいぶん前ですけど、「アイデアってどう生まれるのかな?」という勉強を、その頃はじめました。

有名なフレーズがこれ。

【引用】アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない

【出典】CCCメディアハウス『アイデアのつくり方』P28 著:ジェームス・W・ヤング 訳:今井茂雄

だから、その都度グーグルで検索して組み合わせていったらいいんじゃないの?
って、なかなかそれができません。
きっと、咀嚼できてないからなんでしょうね。その情報とやらが。

もっともある場所だけ知っているような材料を、「ここで使える」なんてどうやって気づけるんだろう。
まな板の上に乗せといて、までは言わなくても、なんとなく見回した範囲にあるぐらいの距離感で存在しているような知識じゃないと、組み合わせる場所も、タイミングも、その存在すらも気づけない。

【引用】知識は、すぐれた創造的思考の基礎ではあるが、それだけでは十分でない。知識は、よく消化されて、最終的に、新鮮な組み合わせと関連性をもった姿となって心に浮かび出てこなければ意味がない

【出典】CCCメディアハウス『アイデアのつくり方』P6 著:ジェームス・W・ヤング 訳:今井茂雄

ちょっと検索するだけで勉強した気になっている自分がいました。
反省。