■ こんなあなたは無手勝流読書術
何か一つのテーマを勉強したい。 何かについて論文を書きたい。 特定のジャンルを絞ったブログを書きたい。 けど、いちいちノートにとったりメモをするのは面倒で… 今回紹介する読書術は、そんなあなたにオススメかもしれません。
■ 無手勝流読書術「つんどく法」
【引用】まず、テーマに関連のある参考文献を集める。集められるだけ集まるまで読み始めないでおく。これだけしかない、というところまで資料が集まったら、これを机の脇に積み上げる。 これを片っ端から読んで行くのである。 【出典】筑摩書房『思考の整理学』 著:外山滋比古
■ メモすれば人は忘れてしまう
僕はどちらかといいますとメモ魔でして、琴線にひっかかってきたものは即メモできるように、A6のノートやらポメラを持ち歩いております。 理由は安心するため。 忘れるためです。 アイデアはリラックスした脳の空白部分にヒョイッと忍び込んでくるものだと思っていますので、そういう状態を常に保つようにしているわけです。 安心すると忘れます。 定年まで一生懸命働いていた人が、仕事がなくなったとたん忘れやすくなる。 必死で徹夜して詰め込んだ知識なのに、テストが終わるやいなや、頭からプシュゥー…っと抜けていく。 安心するからだと思います。 悪いわけではないのですが、何か文章にまとめたり頭の中で知識を整理するには、少し問題があるかもしれません。 そこで、メモをしない無手勝流の読書術「つんどく法」です。
■ 効率よく記憶を引き出す
要は得たいテーマの本を片っ端から読みまくるということです。 「このフレーズいいな…全部うつしておこう」 というようなメモはしません。 したとしても、「足を知れ」ぐらいで、後は頭にメモしていきます。 また、これは効率よく記憶する…というか思い出す訓練にもいいかもしれない。
【引用】記憶すべき対象の大半は、目に映った瞬間に記憶できています。ただ、思い出す時に、思い出すきっかけがないから、思い出せないわけです。 【出典】講談社『世界最速「超」記憶法』 著:津川博義
広い意味で、記憶できているというのは「思い出せること」でしょう。 1%のトリガーをひいて、残りの99%を思い出せばいいんです。 だから、極力99%はメモせず、そこは頭にメモしながら一気に読んでしまいましょう。 また、一テーマの本を一気に読んでしまうのは、読書としても効率がよくなるようです。
■ 効率の良い読書術
【引用】ある程度体験的に知っていることがあれば、本を開いたときに、すでにそのうちの何ページ分かのことについては、知ってしまっているのですから、読み飛ばすことができます。読み飛ばしていくなかで引っかかったところは、自分の既存の知識ではわからないことだったり、思っていたことと違ったことだったりするはずですから、そこはじっくり読めばいいのです。 【出典】大和書房『知的ストレッチ入門』 著:日垣隆
初めてのテーマだったら、一冊読むのにとても時間がかかるかもしれません。 でも、同じテーマを読み進めていく上で、知っているところがドンドン増えていくわけです。 その部分が読み飛ばせるようになってくるので、効率が飛躍的に上がっていきます。
■ 無手勝流読書術…読み終えたら
そして積んでいる本を読み終えたら、できるだけ早く書きまとめましょう。
【引用】つんどく法は、集中読書、集中記憶によって、短期間、ある問題に関しての博覧強記の人間になるのである。 ただ、これをすぐ記録しておかないと、強記した内容が消えてしまう。そして、論文や原稿ができてしまえば、安心、忘れてやる。 【出典】筑摩書房『思考の整理学』 著:外山滋比古
【引用】はくらんきょうき【博覧強記】 ひろく古今・東西の書物を見て、物事をよく覚えていること。 【出典】岩波書店『広辞苑』
本当にあなたにとって大切なことは、なかなか忘れません。 だから記事ができたら安心して忘れましょうよ。 忘れた方が、また知識が入りやすくなります。 アイデアも浮かびやすい。 僕も、今日書いたことを忘れたいと思います。 あぁ、だからアイデアホイホイに同じような記事があっても怒らないでください。 本日もありがとうございました。