アイデアホイホイ〜3分のヒマつぶし

入れて出す、3分間・・・アイデアを、だよ?

アイデアホイホイセイレーン

「足を知る」と「向上心」

足を知る向上心

■ 「足を知る」と「向上心」は、水と油?

僕は「足を知る」という考え方が好きなんです。 そこから感謝が生まれて、今すぐに幸せな気持になれますから。

「あれも足りない、これも足りない」

なんて欲張っていたら、永遠に満たされません。

でもメッセージをくれたブロガーさんの記事を読んでいて考えさせられたことがあるんです。それは「向上心」について。

向上心。

向上心はどこから生まれるのか?

「ああなりたい(あの人と比べて自分にはあの能力が足りない)」 「こうなりたい(自分に足りないこれができるようになりたい」

足りない気持から生まれるのではないか? 「足を知る」と「向上心」は水と油のような関係にも見えます。 どうなんでしょうね?

■ 足を知るが好き…向上心は

高瀬もですね、あまりに「足を知る」が好きすぎて、アイデアホイホイでも「向上心なんかいらない!」と言い放ったこともあるような気がします。

でも今は、そう思っていません。

ゲームが好きなんです。特にアクションやRPGが好きです。 そんな大好きなゲームにも、やる気を失う瞬間というのがありまして、

たとえば

  • レベルがマックスに達して成長要素がなくなった、
  • どうやってもクリアできない、

というようなときです。

これ、よくよく考えてみると、どれもが「向上心」を僕が失ったときなんですよね。そのゲームに対する。 ゲームの向上心ぐらいなら無くしてもいいと思うのです。 むしろ「ゲームやってるぐらいなら勉強しろ!」という世界が我が家にはあるわけで… でも、人生に対する「向上心」を失ったらどうでしょうか?

いや、これは大変なことですよ。 ゲームならゲームオーバーでいい。 でも人生は…

■ 向上心がなくなり、人生のゲームオーバー

「レベルがマックスになって成長要素がなくなった。」

幸せなことに、僕の周りではそういう方はいらっしゃらないんですが、世の中にはいるみたい。 イチローさんの話です。

【引用】僕はいままで、矢沢さんのように五〇歳を越えられた方、あるいは四〇歳を越えられた方とお会いしてきました。まぁ様々な四〇代、五〇代の方々とお話をさせていただいて、感じていたことがあるんですよ。それはなにかというと、その年代で、失礼ですけど魅力のない方って、もう自分が行くところまで行っちゃったみたいなんです。若い人に対して、ちょっと上からものを言ってくるんですね。(中略) そういうスタンスで来られると、「ああなんか、この人は限界なんだろうなあー」って思うんです。 【出典】ぴあ株式会社『イチロー×矢沢永吉 英雄の哲学』P22-23 著:矢沢永吉

レベルが限界に達してしまうと、後は…。 魅力を失い、輝きを失っていくのかもしれません。

また「どうやってもクリアできない」。 どうしても太刀打ちできない案件を一人でかかえてしまえば向上心どころではありません。 心折れます。

向上心がなくなってしまうと、仕事に向かうのも、下手したら生きていくのも面白くなくなっていくのかもしれません。

向上心は大切。

でも、それでも「足を知る」が僕は好きなんですね。 そして一見「向上心」とは相入れなそうな「足を知る」ですが、「向上心」の助けになってくれるものだと考えています。

■ 「足を知る」と「向上心」

登山でたとえると、向上していく気持、その視点は「上へ上へ」です。 「足を知る」気持、その視点は足下です。

上ばっかり見ていては、足下すくわれ下手すれば崖から転落してしまいます。 スポーツでも努力は必要ですが、自分の体への感謝を忘れ、労ることを忘れていてはオーバーロード…故障してしまいます。下山を余儀なくされる。

逆に足下ばっかり見ていては初めて登る山では登り間違ってしまうかもしれません。 「ゲームでマックスのレベルに達したけど…結局なんの役に立つん?」

自分がどこまで登ってきたかを確認して感謝することはいいことだと思います。 「うわぁ!気持いい♪こんなに高くまで登ってこれたんだ!」 ただ、そればっかりでそこに留まっていては、景色も色あせ、登る気力を失います。そして迷う。

自分の体、踏みしめる大地があることに感謝をしつつ、坂をゆっくりゆっくり登っていく。それが大切な気がします。

満たされた思い、満たされた経験、それは向上していく気持の糧になります。 「足を知る」というのは、振り返って満足するということだけではなく、今歩けることを感謝し、その力をしっかり使っていくということでもあるのかもしれません。

足を知り、これからも向上していきたいと思います。

どちらもまったくまだまだな高瀬の長い文章最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。 あなたによきことが雪崩のごとくおきますように。