「いとこ会」があった。
実に15年ぶりの再会。
語る従兄は49歳。
子育ての話から、自分の思い出話にうつっていった。
「子どものとき『相撲部に入りたい』と言ったら、『人前でフンドシ一丁になるなんて、私は許せない』って、母親にやらせてもらえなかった」
「中学なって『野球がしたい』と言ったら、『おしりが大きくなるからやめてほしい』って、母親に反対された」
「子どもの頃、親に潰された夢がある。1億分の1でも、俺は千代の富士になっていたかもしれない。100億分の1でも、俺は大谷さんになってたかもしれない。でも、やる前に潰された。だから俺は自分の子どもが『やりたい』って言ったら、まずやらせてやりたい」
自嘲気味でしたけど、こんな話をしてくれました。
「親に潰されるような夢だったら、まぁ、いずれ潰えてたやろうけど」
みたいなことも匂わせて。
親、周りの大人は「よかれ」と思って色々なアドバイスをします。
多くの場合、そこに罪はないのでしょう。
ただ、強要される子どもにとってはツラいものがある。
「変だな」と思っても子どものうちは抗うことができません。
大人になって、ふと、心配になります。
思いは兄ちゃんと同じく、あなたの目標や夢を潰したくない。
でも、知らず知らずのうちに潰しているのではないか。
しかも「よかれ」と思って。
よかったら、私に対しては色々抗ってみてください。
否定から始めずに話し合うことが、そういうことをなくしていくと思うから。