■ 天才の共通項
小林正観さんは『天才たちの共通項』という本の中で、手塚治虫とか美空ひばり、チャップリンなど、「みんなが天才!」と認めるような人たちの持つ共通項を紹介されています。 その共通項とは、「同じタイプの母親がいた」ということでした。 どんなタイプのお母さんがいたんでしょう。 気になりますね。
【引用】「同じタイプの母親」とはどういう人か。 ひとことで言うと、 「子供を自分の思うようにしなかった母親」 です。 【出典】学研『楽しい子育て孫育て』P3 著:小林正観
■ 型にハメない
天才が少ない理由が判った気がします。 自分の子でしょ?思い通りにしたいですよね。 しつけたいし、自分の良かったところを受け継いでほしい、良くないところはマネしないでほしい。 そう思ってしまいます。 つまり、自分の好みの型にハメたい。 でも面白いもんで、親の願いとは裏腹に僕は父や母のよくないところを色濃く受け継ぎ、いいところは…まぁ、少々といった感じ。 それでもいえることは、まぁなんとかなっているということです。 たいていの親は、しつけすぎかもしれません。 「子がいうことをきかないんです」 それが自然なのでしょう。 自分のことも思う通りにできないのだから、子を思い通りにはできません。 どうせ思い通りにできないのだから、 「や〜めた」 型にハメていくことをやめてもいいかもしれない。
■ ネグレクトとは違う
とはいっても、放棄するのとはまた違うのですね。 愛情の真逆にあるのは「暴力による虐待」ではなく、「無視による虐待」です。 子どもを育んでいくことは親の役目。 「育まない」と「思い通りにしない」は全く違います。 「育まない」は、子を全て受け入れないということ。 「思い通りにしない」は、子のそのまま全てを受け入れるということです。 いやぁ、一人のときは自分を受け入れる修行ですが、夫婦になって相手を受け入れる修行をし、子が生まれて、自分の分身を受け入れる修行をするのですね。 生きているだけで切磋琢磨でございます。 ありがとうございました。