朝食。
「お父さん、ミロちょうだい♪」
「しょうがないなぁ」と息子ちゃんにミロを入れてあげたのだ。
「バイアグラ!」
待て待て。
突然、男性勃起不全対策薬の名前を声高に言われ、ミロを撒き散らしそうになる私。
嫁様が一言、
「最近ハマってるよねぇ」。
ハマってねぇよ。
まだ使ったことねぇよ。
「まぁねぇ♪」
って息子がか!?って、私の息子がハマってるというのは、なんともややこしいが、実際の息子がハマってるわけで、私のそのあれであるムスコがハマっているわけではなく、私のムスコがハマる先はどちらかというと愛妻の(※検閲)
動揺が隠しきれず、いや、本当の息子がハマるにしてもバイアグラはまだ早い。
息子のムスコが大変なことになってしまう。
それ、ムスカや。
兎にも角にも息子のムスコがバルスしちゃっては大変と主張しようとしたところ、
「баярлалаа(バヤルララー)」
「モンゴル語で『ありがとう』なのよねぇ♪」
って、そういうことかいな。
「どうしたの?」
「いいや、なんでも」
朝から独り頭の中がバルスだった。