ほんと、全ては「筋トレ」で解決できると思う。
これはTestosterone(テストステロン)さんが大得意なんですけど、ちょっと私も筋トレはじめたので書いてみます。
筋トレ、ってかランニングに始まる全てのの運動でストレスに強くなる!?
【目次】
■ ストレスシステム
人間、というか脳に備わったストレスのシステムはよく分からないので、
「教えてぇ♪ハンセンせんせ~~」
です。
【引用】医学用語でHPA系(視床下部・下垂体・副腎系)と呼ばれるシステムを詳しく見ていこう。これは数百万年の進化の産物で、人間だけでなく鳥やトカゲ、イヌ、ネコ、サルなど、基本的にすべての脊椎動物が有するシステムだ。HPA系は、まず視床下部(H:hypothalamus)という脳の部分から始まる。そこから下垂体(P:pituitary)という脳の下部にある分泌器に信号が送られる。すると下垂体は、腎臓の上にある副腎(A:adrenal glands)へ、コルチゾールというホルモンを分泌するよう命令を送る。コルチゾールは身体にとって最も重要なストレスホルモンだ。【出典】新潮新書『スマホ脳』P43 著:アンデシュ・ハンセン 訳:久山葉子
ライオンに出遭ったらどうしますか。ってね。
「いや、逃げるよ」
逃走ですね。うん。でも、簡単に追いつかれる?
「んじゃ、なんか投げる?」
闘争ですね。
ただ、
「たぶん死ぬから、子孫を残すための行為に及ぶ」って人も、
「最後に食べたいものを食べる」って人も、
「最期は眠るようにいきたいので睡眠」って人も、
「心を開いて、ライオンと信頼関係を結ぼうと試みる」って人も、
きっといないと思う。
私、すごいそういうメルヘン好きだけど。
生きるか死ぬかのストレス感じてるときに、セックスも食欲も睡眠欲も警戒を解くこともできやしない。
そういうことできていた先祖は、きっと淘汰されてきてるのだと思うしね。
だからストレス時には「闘争か逃走か」しか選べないし、選ばない。
このライオンに遭遇して、いち早く身体に臨戦態勢を備えさせるために出来上がった、言わば生存のためのシステムが「ストレス」なんですね。
ただ問題は、今のストレスはライオンじゃなくて、怒濤のように来る理不尽な色々。
後悔や不安を感じるそのたびに、脳はストレスシステムから「闘争か逃走」反応を起こさせるのですね。
【引用】人間は強いストレスにさらされると、脳の中で最も発達したはずの人類特有の部分を使わずに、進化の初期の原始的な部分へと退行する。迅速に全力で対応はするが、脳の「思考」機能に助けてもらおうとはしない。そこで問題が発生する。
つまり強いストレスにさらされると「闘争か逃走か」という選択しかなくなり、緻密なプレーをする余裕はなくなる。【出典】新潮新書『スマホ脳』P46 著:アンデシュ・ハンセン 訳:久山葉子
ストレスを感じたとき、ドキドキすることあるじゃないですか。
頭にカッと血が上ることも。
そんなときは、
「あぁ、脳がライオンと対峙してるんだな」って。
まぁ、要するにアリには反応しないってことなんですけど。
■ ストレスは筋トレで解決!
で、Testosteroneさんです。
調子が良い時はいろんな人が寄って来る。そんな人達は利害関係があるから寄って来てるだけで本当の友人とは言えない。人生のドン底にいる時でも君から離れず味方になってくれる人こそが本当の友人。そんな人達は人生の宝だから大事にしようね。例えばそう、筋肉とダンベル。筋肉とダンベルはズッ友だょ
— Testosterone (@badassceo) 2022年1月26日
日めくりカレンダーでも、
【引用】自信がない人は、
全員筋トレを
してください。【出典】KADOKAWA『【日めくり】まいにち、筋トレ!仕事も人間関係も恋愛も、全て筋トレで解決できる 超限定!マッチョ社長の「筋トレ格言ステッカー」付』著:Testosterone(テストステロン)
ライオンに反応してストレスシステムから闘争逃走反応になるのだから、ライオンがアリに思えたら大丈夫ってことですよね。
だから、本当に日ごろから筋トレして身体を鍛えておけば、Testosteroneさんのいうように、
「こいつは本気になればいつでもつぶせるから、ストレスを作動させるまでもない」
と脳と身体が認識してくれます。
いい意味で、先に感じる不安に対し
「アリごときが!」
と笑い飛ばせる状況です。まさに理由無き万能感。
【引用】不安は、脅威となり得るものに対して事前にストレスシステムを作動させることで起きる。例の「火災報知器の原則」だ。それと同じ進化論がここでも適用され、身体の状態がいい人はストレスシステムを事前に作動させる必要がない。脅威かもしれない対象を攻撃したり、逃げ出したりする体力があるからだ。それが不安軽減につながる。【出典】新潮新書『スマホ脳』P211-212 著:アンデシュ・ハンセン 訳:久山葉子
ちなみに、「火災報知器の原則」というのは、間違えて鳴らないより、鳴りすぎるほうがいい、敏感だけど正確ではないそういう「火災報知器」の性質のことですね。
誤報で逃げても死なない。
でも火事なのに鳴らなかったら・・・だから火災報知器は正確でなくても敏感な方がいい。ストレスシステムを動かす扁桃体も火災報知器のように動いているって話です。
筋トレをすればストレスシステムの誤報をなくせます。
敏感さを軽減できるという感じ。
イヌが吠えたくらいで警報ならさなくて済むんですよね。
まだ起こっていない不安に対して「このイヌっころが!」と。
■ 不安、ストレスは運動で解決!
さらに、不安やストレスをフッ飛ばすには、筋トレでなくてもいい。
もっというと、筋トレをふくむ運動は、ストレスをフッ飛ばすだけでなく、あらゆる認知機能、発想力、記憶力、集中力を高め、気分も良くなって、睡眠の質も改善されてしまうという。
【引用】イスラエルの研究者たちが5000件に上る研究結果を調べた。なんという作業量だろうか。どれも、運動が知能にどんな影響を与えるかという研究だ。その中から、優れた研究を100件弱選び出し、それでわかったのは-なんと、あらゆる種類の運動が知能によい効果を与えるということだ。散歩、ヨガ、ランニング、筋トレ-どれも効果があった。運動によっていちばん改善されたのは、知能的な処理速度だ。運動をしていると頭の回転も速くなるというわけだ。【出典】新潮新書『スマホ脳』P214,216 著:アンデシュ・ハンセン 訳:久山葉子
去年の5月末からランニングをするようになって、12月頃から執筆を再開したのですが、確かに記事を書くスピードが段違いで上がっています。
ストレスなく、愉しんで書ける。
日々のストレス、記事作成のストレスを感じなくなったのは、警報システムをいい意味で鈍感化できた運動のおかげなんだと思う。
さ、運動しようぜ!
ちなみに、運動の習慣化についての記事はこちら↓