「おけがはありませんでしたか?」
サンタさんからもらったトランポリンのゴムが、1つ、また1つと千切れていき、計3つも千切れてしまったのだ。
子どもたちは、
「サンタさんからもらったものだから仕方ないよねぇ」
というが、しょうみ1ヶ月。
横を通るたびピョンピョン跳ねていたとはいえ切れるものなのか。
「サンタさんが持ってきたものと同じものを扱っているお店に電話してきいてみるね。そんなにすぐ切れるものか」
家の外に出て、寒空の下電話をかける。
「おけがはありませんでしたか?」
お店の方のその一言で、色々が流れていった。
家からは市を2つまたぐ感じで遠いお店だったが、交換してくれるというので子どもを誘っていくことにした。
「えぇぇ、サンタさんがくれたものを交換してくれるの!?」
「そうなんだよ。」
「な、なんていい人なの!?」
そのおもちゃ屋さんに対する子どもの印象はダダ上がりである。
私の印象も。