[caption id="attachment_1679" align="aligncenter" width="500"] 「信頼してつかまってくれていいよ?」
「バイクを信頼してるから、いいわ」[/caption]
面白い方にお会いできました。 金大竜さんです。(キム・テリョン)さんと読みます。
見た目はスキンヘッドでものすごい恐いのですが、とてもおだやかで静かな話しぶりなのにドギツいギャグを入れてくる方です。 大阪で教師をされています。
教師にあてた金さんのお話ですが、教師でない方にも応用可能な話だと思いますので紹介させてください。
あ、会場で僕に名刺を配られましたか? 来てくれてありがとうございます。 これからもよろしくお願いします。
では、今回はこんな話。
■ どう話すか、ではない
二児の父になりました。自動的に嫁も母になりました。(逆?) 母になると違いますね。子に話すときは、どうやって話したら伝わるかを、とてもよく考えているようです。
娘に対して嫁は、モノを投げるな、ではなく、
「あら、メルちゃん(人形)投げられて頭ゴッツンコしちゃったね。痛い痛いっていってるよ?かわいそうだね。いろはも頭ゴッツンしたら痛いもんね。ナデナデしてあげよ。」
一緒にメルちゃんの頭をなでてから、とどめの一発。
「もう投げないでおこうね」
すごいですね。 僕もやってみたんです。ほとぼり冷めたら2歳児、何度でも投げますから。
「あら!いま包丁さん(おままごとの包丁)頭ゴッツンコしたよ。痛かったろうね。いろはもゴッツンしたら痛いでしょ?投げるのやめようね」
娘「ヤダ」
即答?!
…ふてくされて息子の方に逃げました。 どうやって話したら伝わるかな…
高瀬「あぁー…あぁ~。ばぁ~~」 息子「うぅぅぅぅ…」 嫁様「…何してんの?」 高瀬「話かけてんの」 嫁様「…ってか怒ってない?太一」
2013年8月11日、生まれてちょうど3ヶ月になった息子にすら…。
金さん…助けて。
【引用】教師は、野球少年でいうイチローになれてるか?ってことなんです。 グランドにイチローが入ってきたら、野球してた子はブワーってよってくると思うんです。「何か話してください!何か教えてください!」 それで、「道具は大切にするんだぞ。毎日磨くんや」なんて言われたら、もうその子達は一生忘れず、道具を磨くかもしれません。 逆に僕がグランドに入ってきたらどうですか? 通報されますよね。もしうまいことよってきてくれたとしても、誰も僕の話を聞きません。同じ話をしても。 何をいうか、どういうか、ではない。 誰がいうか、なんです。 あなたは、その「誰」になれていますか? 【出典】話:金大竜
そっか…その誰になれてないんだな…って俺じゃダメってことやん!フォローされてないやん!
嫁様「ふっふっふ」
どう話すか、ではない。誰が話すかである。
■ 学校の文句、先生の悪口を我が子の前で言っている親御さんへ
・話し方を考えても無駄だ ・何を話すかを選んでもしょうがない
ということではありません。 話し方を考えなければいけないし、何を話すかはよく選ぶべきでしょう。
ただ、相手にとって「尊敬している人」が話せば、伝わり方が違ってきますよね。 同じ言葉にしても「そらそうやわ…うん、うん」となるか、「ヤダ!」となるか。…涙。
話し方を考え、話す内容を考え、相手にとって尊敬される人になっていけば最強ですね。
尊敬される人になれば、何を話しても伝わる。 もっとも、話し方も話す内容も何も考えない人が尊敬されるとも思えませんが…。
ここで繋がってくる話があるんです。 それが本題の 「学校の文句、先生の悪口を我が子の前で言っている親御さんへ」 なんですが、中村文昭さんの話です。
【引用】「あの先生ほんま頼りないわ。」 「学校はなんもしてくれへん」 そういうことを我が子の前でおっしゃっている親御さん、いらっしゃるでしょ? あれ、ほんまやめた方がいいですね。 尊敬してる人が話すからこそ、数学でも国語でも「うん、うん!そうかぁ!なるほどな!」と思えるのに、親が信用してない学校で、ましてや親がバカにしてる先生から授業きいて、 「なるほど!」ってなるわけないでしょ? そうなると同じ勉強やってても「学校が悪い、先生が悪い」って、子は勉強できないのを学校と先生のせいにしだす。 大損するのは自分ではない。我が子です。 だから僕は絶対自分の子の前で先生の悪口いいません。 【出典】話:中村文昭
■ 学校の文句、先生の悪口を我が子の前で言わない方がいい
親のことを信頼している子であればあるほど危険なようです。 でも、本心のところで親を信頼していない子なんていないと思うのですよ。
子にもっとも近い存在は保護者の方。 学校が何をいおうが、保護者のことを子は信じる。
そんな大好きな親が信頼する人からの話、親がけなす人からの話、どちらが伝わるのか。
同じ話聞いても子に損をさせたくないな、と思うのが親心、というか僕はそう思います。
うん、僕はいわん。いわんようにします。 それから、子に尊敬される大人になりたいと思います。
ね、いろは。 娘「ヤダ」
…先は見えませんが、顔晴りましょう。
長い文章、最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。 あなたによきことが雪崩のごとくおきますように。