「やったるで!!!!」
お返事、遅くなって申し訳ありません。引っ越しにともなうネット環境の破壊と、その復旧を待ちつつ、日々、日夜、延々と記事を考えておりました(たぶん無意識の領域で)。
で、結局引っ越してもPCによるネット環境は整いませんので、スマホで行きますっ。
最後の一文「何かちょっとしたアドバイスだけでもくれませんか?」というのに背中押され…書きますっ。(ちょっとしたものにもならない自信はあります。満々です。)
■ 正直、尊敬する
まず、すごいです。とくさん、辞めてないじゃないですか。
「部活」というのは、一般的に「学校」や「仕事」といったものに比べて辞めやすい部類に入るものだと思うのですね。 それなのに、悔しい、惨め、腐ってしまうのに辞めてない。
それってすごいことです。
仕事にしたって、イヤでイヤで仕方ないけどその仕事を辞めないのは、生活のためだけではなく、何か向いているものがあるからだと思っています。引き寄せられているとかね。
どうしても算数をやらない子が、こんなことを言ってました。
「だって、算数が私のことキラってるもん…」
とくさんは、おそらくその部活、今の陸上部に好かれているんですね。
■ 勝負心は諸刃の刃
そして、根っからの勝負師なんでしょうね。
「負けるの悔しい」
人、自分にかかわらず「負けるの悔しい」。 その気持、うらやましいです。
高瀬は、あまりもてないのです。中学生に元本職のテニスで負けてもヘラヘラしてるぐらい。 自分自身に負けたところで、「ま、風邪気味やったしな」なんて言い訳上手。
いけません。これじゃ、モテません。 やっぱりドーン!!って男がモテますから(??)
ただ、とくさんは、じゃっかん、ご自分の勝負心にやられてるようなところがあるのかもしれません。
負けるのがイヤ…でも負けてる…イヤな気持ばかりしか感じられない…陸上って何が楽しいん…いや、走ることって楽しいやん…楽しめたらいいか…
さらにそこで勝負師の自分がムクムクっと出てきて、
「そんなことでいいのか?」
と。 こうなっちゃうとグルグル回る思考でモチベーションどころじゃないですよね。 さらに、高校1年生のとき一生懸命になれてた自分とくらべちゃうと、「燃え尽きた感」も手伝ってくれるのかもしれません。
「こんなはずじゃない」なんて絶望感も…。
「じゃあ、どうしたらいいの?」
ですよね。
■ 自分をそのまんま受け入れる(GPS)
自分の位置を把握するというのは、とても大切なことだと思っています。
ほら、地図を持っていても、スマホのGoogleマップがあったとしても、今の位置が分かっていなければ激しく使いにくい。 GPSってすごいなぁ。
で、「自分の位置を把握する」というのは、とくさんがやってきたように悩みまくって「自分がどういう状態なのかを知る」ということでもあるのですが、ドツボにハマると、ただただ自分の中に閉じこもったり、ヒドければ鬱になったりしてしまいます。
特に心について把握しようとするとたまりません。
ほら、あれってコスモ、小宇宙、ペガサス流星拳(あ、世代の違いが…)じゃないですか。
どんなに奥に進んでも進み足りないし、悲しいかな「やる気」も同じですが移り変わり捉えようがありません。
「なんで『やる気』が出ないんやろ」
と把握するのではなく、
「そっか。今『やる気』ない状態なんだな」
と、機械的にGPS的に把握する方向でやってみてください。 自分を把握する、よりも「自分を受け入れる」の方が言葉としては伝わるのかもしれません。
さらに、迫り来る結果についても同じです。
「なんでこの練習についていけないんだろう…」
ではなく、もう淡々と、
「今はこの練習についていけない状態なんだな」
さらっと、そのまま受け入れる。一喜一憂せず。
ついていけない理由を考えるのはいいことなんですが、諸刃…、これも諸刃。 建設的に「じゃあこうしよう!」とできるならまだしも、ただただ自分を傷つけるだけの思考になってしまいがちです。
とにかく受け入れる。今の自分を。そのまま。
いやでしょ?GPS機能ONにしたMapが、
「ただいま深さ1000Km地点検索中」とか、 「バミューダトライアングル検索終了」とか、
「いや、そんな海上とか検索いらんから、とりあえず周辺50mでええから…」って。
「やった!前回より検索に0.0001秒縮まりそうです!!」 「申し訳ありません、検索に8秒以上かかりそうですが…」
そんな一喜一憂機能でGPSの精度が落ちてもイヤ。ほんとイヤ。…すみません話がそれました。
そのまんま、淡々と状態・結果を受け入れてみてください。
で、次です。
■ あり方を変える
記録を更新する。勝つ。切磋琢磨、自分を磨く。
部活というのは自分のためにするものです。 ただ、たいていのものには表と裏がありまして、片方だけでは存在が難しいものも多い。
一流の選手の多くは、自分のためはもちろんですが、それだけで一生懸命になれているわけではありません。
「ファンに喜んでほしい」 「監督を、世界一の監督したくて…」
移り変わる自分の心『やる気』を凌駕して、一生懸命行動できるのは、「自分軸」から「相手軸+自分軸」という『あり方』があるからかもしれません。
やり方ではなく、あり方。 あり方。それは「何のために」です。
■ 自分軸+相手軸の、あり方へ(Map)
「自分を磨くために」 「記録を塗り替えるために」 「相手に、自分に勝つために」
この「あり方」も大切です。自分軸は必要ですから。 ここに相手軸も加えてみませんか。
後数日で最高学年になられるのですよね。 さらに引退が控えているわけです。 なら、この質問を考えてみてください。
引退後、後輩たちにどう言われたいですか?
「とくさんは、○○な先輩だったな」
○○に入るのはどんな言葉でしょう?
あり方、自分の進むべき方向を決める質問だと思います。
人を感動させるのはプロしかできない、というのは大きな間違い。 逆に、プロであればあるほど、人を感動させることが難しくなる、と高瀬は個人的に思っています。
とてもなめらかな文章で書かれた手紙よりも、苦手と分かるそれで、必死に必死に書いてくれたものの方が感動します。
文章を書くことに関して、特別な支援が必要であったあの子が、高瀬に内緒で書いてくれた手紙は、今読み返しても目から流れるものがあります。
練習についていけないなら、チャンスではないですか? そこで起こす行動いかんで、誰かの心に残ります。 いつでも誰かが見てくれてますもん。
また、「できていたのに、できなくなった」…そういう苦しみを一番判ってあげられるのは、とくさんではないですか? 密かに悩んでいる友だち、後輩の気持によりそえます。
4月に入ってくる1年生。 その後輩たちに実力があろうがなかろうが、とくさんの「あり方」は、その子たちを感動させられると思うのです。
花を咲かせるにも色々な方法があり、咲く花も様々。
記録だけが、花なら、部活をやる意味がありません。 とくさんの花を、ぜひ引退のときに、大好きな仲間たちの心の中に咲かせてやってください。
■ 部活を精一杯できないあなたへ
ただ長いだけで、ちょっとしたアドバイスにもなってませんね。
- 自分をそのまんま淡々と受け入れる。(GPS)
- 自分のために精一杯、相手のための精一杯、そんな「あり方」を持つ。(Map)
少しでも、とくさんのお役に立てれば幸いです。 記事を更新するきっかけを与えてくださり、本当にありがとうございました。
全然話は変わりますが、三浦しをんさんの『風が強く吹いている』おすすめです。走りたくなっちゃう。
ではでは。