[caption id="attachment_2203" align="aligncenter" width="500"] 「なにしてんの?」
「…」
「ねぇ、なにしてんの!?」
「ママ、無言清掃中なんだから話しかけないで!」[/caption]
■ 無言清掃をする中学
うちの中学校では無言で清掃することになっています。
することになっていますが、完全にできているわけではありません。 生徒のみなさんも、
「なんで無言で清掃せなあかんねん!」
関西弁ではないにしろ、そう思っている人が多数だと思います。 最も、
「なんで掃除なんか俺らがせなあかんのや!」
と考えている人すら多くをしめているような気もします。関西弁じゃない言い方にすると、
「なぜ掃除を我々がしなければならぬのか?」
でしょうか?…ま、いいや。 で、掃除をなぜしないといけないのか?というのはおいておいて、
「なぜ無言で清掃するのか?」
というのを考えたいと思います。
■ 無言で清掃するとつく力1
基本的に「全ての意味はこじつけ」と考えています。 だから、僕がいうものが、中学生のあなたにとっての意味になるとは思いません。
ただのこじつけの一つ、だと思って聞いてください。
集団であるにも関わらず、無言で掃除することで得られるものの一つは「決断力」だと考えています。
あらかじめ「掃き掃除」「拭き掃除」と役割を決められているとはいえ、ことあるごとにその場その場でいつもと違う場面に出くわします。
今日に限って出た大量のプラゴミとか、枯れかけた生け花とか、無くなってしまったピンクのチョークとか…。
その時々で人に聞くことはできませんので、自分に決断が迫られます。 そして独りで決断しなければいけない。
小さな選択とはいえ、決断力が磨かれます。
■ 無言で清掃するとつく力2
次につく力は「想像力」です。
無言で集中して清掃すれば、自分の与えられた仕事などすぐに終わってしまうかもしれません。 そのとき、
「何をすればいいですか?」
なんて、人に相談できないのが無言清掃。 ここでも独り、自分で考えなければいけません。
「他の掃除分担で、人手が足りないところはないかな」 「どこかまだ汚れているところはないか」 「もっと気持ちのよい教室にするにはどうしたらいい?」
考える力、想像力を使って掃除をせざるをえない。
無言清掃でつく力の2つ目は「想像力」です。
■ 無言清掃でつく力3
想像力を使い無言清掃をしだすと、自然と周りに目がいくようになります。
3つ目は、「気配りの力」です。
「思いやり」とでもいいましょうか、どうしても一人でできないような仕事をしている友だちを見つけ、
「あの机、一人では運べんやろ!手伝わな!!」
と手助けをする。
「バケツの水、汚れきったな…きれいな水にくみかえてこよ」
と気を配る。
たった15分の清掃ですが、無言でやることで「決断力」「想像力」「気配りの力」この3つの力が磨かれると思えば、何かやる価値があるのではないか?と感じます。
さて、あなたは無言清掃に、どんな価値を見いだしますか? この学活の話を参考に、無言清掃の意味をあなたなりに見つけてみてください。