この記事は、『アイデアのつくり方』(著 ジェームス・W・ヤング、TBSブリタニカ刊)の一部を私なりに勝手に解釈させていただき、さらに解説させてもらいます。
ジェームスさん、よろしくお願いします。
■ スペキュラトゥールとランチエ
氏は、本書でパレートの学説を取り上げています。
【引用】パレートは、この世界の全人間は二つの主要なタイプに大別できると考えた。(中略)この二つのタイプをスペキュラトゥール及びランチエと名付けた。 『アイデアのつくり方』P21
本書によると、 スペキュラトゥール(以下スペキュ)とは、『新しい組み合わせの可能性につねに夢中になっている』人たちのこと。 そして、 ランチエとは、『型にはまった、着実にものごとをやる、想像力に乏しい、保守的な人間』で、スペキュさんたちに操られる側の人々のようです。
さて、問題です! どちらのタイプが、アイデアをつくりまくるのでしょうか? 「当たった方には、もれなく○○をプレゼント!」コーナー並に答えがわかりそうな問題ですね。
はい、スペキュさんたちです。
■ スペキュラトゥールって?
では、スペキュレイトというものを、辞典で調べてみましょう。
speculate 〔…に〕投機する,〔…について〕熟考する 大修館書店 ジーニアス英和辞典
熟考というのは、アイデアに繋がっていそうですが、投機ってなんじゃらほい? 疑問が疑問を呼びます。
とうき【投機】 (2)(speculation)損失の危険を冒しながら大きな利益をねらってする行為 cf)とうきてき【投機的】 危険を覚悟で大きな利益を得ようとするさま。 岩波書店 広辞苑
なるほど、ランチエの『保守的な人間』の部分と真逆のようです。 スペキュラトゥールは、損失の危険を冒しながらも大きな利益をねらい、新しい組み合わせの可能性にいつも夢中なっている人々ですね。 難しい… とりあえず、わかったことは、
どうやら、アイデアを出しまくるアイデアマンになるには、少なくともスペキュラトゥールに属さなければいけないようです。
では、いったいどうすれば、スペキュラトゥールになれるのでしょうか? それについては、次回の記事で。 →スペキュラトゥールになるには
■ まとめ
・アイデアマンは、スペキュラトゥール