「ゴフっ！な、なんや！」
ま、朝方なんですけどね。
麗しの娘ちゃんの寝相が凄いもんで、高瀬はときどきドロップキックをくらったような形で目覚めるわけです。
うん、明るさ補正しても画像悪すぎるね。リアル感は出てる？
本来はこれよ。
いうても枕に対して垂直方向であるはずの体が、枕と平行になっとるもんで、隣に横たわっておる父に両足がめり込むわけさ。
でもね、最近変化が起きてるのよ。
いや、高瀬に。高瀬自身によ。
娘に蹴られるのが嬉しい？え、ウソだろ？
俺ってＭだったのかよぉよぉよぉ…
いや、蹴られるのが嬉しいっていうのよりも、蹴られた後よ。
その「めり込んできたアンヨちゃん」が、高瀬をまさぐってくるのね。
さも、眠りながらも親を探す子猫のように。
「よしよし、いるよ！ここにいるよ、お父ちゃんは」
蹴られても なお愛しさ募る 父心
〜示唆岡槇〜
Ｍの親心、これをMoyaゴコロと名付けよう。
流行語大賞狙おう。
「かわいいっ、、うふっ！」
しばらく娘の頭を撫でていたら、ふと彼女の目が開き、高瀬と見つめ合う形になった。
娘は何も言わず、表情も変えず、私から離れること３回転半。
ディテ（嫁さん）にくっつき、私に背を向けたとさ。
おしまい。
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では、流行語大賞授賞式で！
