スズメを捕まえたいと思ったことがあります。
昔話みたいによくあるワナで、カゴにつっかえ棒をかまし、その棒にヒモをくくりつけます。
あとはスズメの好きそうなエサをカゴの下にセットすればワナ完成。
スズメがエサを食べにカゴの下に入ったところを、ヒモをひっぱりつっかえ棒を取り除く。
スズメが気づいたときにはもう遅い。
「しめしめ、カゴの中よ♪」
といったすんぽうです。
しかし、待てど暮らせどスズメは中に入ってきません。
結局何回か引っ張る練習をしただけで、スズメが捕まることはありませんでした。
仕事から帰ると、息子がサッカーの練習をしています。
近所のおじちゃんが、
「うち、もう子どもが大きくなって使わないからもらってくんない?」
と言ってくれた野球のバッティング練習用ネットに向かって、シュート練習をしています。
突然娘が乱入。
息子のシュートコースを防ぎます。
「おっ!」
とか言いながら、見事にかわしシュートフォームに入る息子。
左の軸足でふんばり右足でシュート!となるはずが、振りかぶった右足につられ、左足がすべってすってんころりん。
足がゴールに当たり、上からネットごと倒れてきました。
「ふぎゃっ!」
覆い被さってきたネットに見事に捉えられた息子。
あまりの出来事に、彼も私も娘も大爆笑。
昔、スズメは捕まえられなかったけど、人間の子どもを捕らえることができました。
小さなドジで転ぶことってあるけど、本人もみんなも笑えると、そんなドジでも幸せを感じられますね。