アイデアホイホイ

とある先生、学びの記録(肺炎療養中)

見栄はり、墓穴ほり、火に油。

[車で通勤中は、オーディオブックを聞いています。
本の読み聞かせですね。
往復80分ですから、一日一時間以上は進む。

そのことについてカミさんに話をしたときのことです。

「最近『人生が整う家事の習慣』って本を読んでるんやけど」

聞いているのに、読んでいるといってしまうのは見栄です。
「聞く」というのは、ながらでできる。
反面「読む」は、「ながらで」とはいきません。
本腰入れてやってる感が出る。
見栄っ張りな私はオーディオブックを「読んでいる」なんて言ってしまうんです。
しかし、それが仇(あだ)となりました。

「え?何?家事の本読んでたの?」
「ん?うん、そう家事の本」

急に漂い出す不穏な空気。
とてつもなく冷たい。

「あなた、その本読んでいる間、私、何してたのかしら??」
「!?」

カミさんは笑っているのに、目が全然笑っていません。
お分かりでしょうか。

この会話の流れは完全に、
「あなたが家事の本を読んでいる間、あなたがしない家事を私がしていたんでしょ?」
という激流です。
滝壺まっしぐらです。

「ほんとは『読んでた』んじゃなくて、通勤の運転中に『聞いてた』んだよ」
なんて言い訳じみていて言いにくい。
かなり言いにくい。
火に油すら注ぎそうです。
それとは裏腹に、カミさんの目は冷徹そのもので冷え切っていて、火に油を注ぎ、あたたかくなりたい願望まで出てくる始末。
もうしょうがない。

「はい。カミさんは家事を一所懸命してくれていました。」
「ですよね。家事の本読むヒマがあったら、家事しておくんな」
「はい。ごめんなさい。」

小さかろうと嘘はつかない方がいい。
嘘には嘘を重ねてしまいますから。
同じように、しょうもない見栄も張らない方がいい。
見栄は小さい嘘に近く。
こちらもろくなことがない。

「なんかまだ言いたいことあるの?」
「いえ、洗濯物から始めたいと思います。」

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