蜜を避ける・・・いやいや、ダイエットじゃないって。
密を避けるということで、
「初詣の日取りをずらそう」
と、アナウンスされている。
従順なことに、我が家で毎年1月2日に行っている初詣を、12月29日に行くことにした。
■ お母さん?
「すんごい空いてる!」
「こんな神社だったんだ!」
コロナで移動を避けていて、何年ぶりかに来た旦那の故郷。
いつもは人の波でごった返しており、ゆっくり見ることのできない神社を見て、子どもたちは口々に歓声をあげている。
ただ、
「屋台は出てないんだね」
初詣に来るたび買っていた「ベビーカステラ」の店は、出店の気配すらまだない。
子どもたちのおじいちゃんは言う。
「コロナやからなぁ」
いや、年が明けてないからだと思う!
心の中で大きくツッコんだが、子どもたちが納得している感じだったので、そのツッコミは世にデビューすることなく心中にいていただいた。
ふと目の前の息子が、私に似た背格好の女性と手を繋ごうとし、
「どうしたん?迷子??」
と言われた。
やさしく声をかけてくれた女性が母と違うことに驚き、慌てて
「大丈夫です!」
といい、振り返った先に私の姿を見つけかけてきた。
(1月2日だったら確実に迷子ね)と思いながら、半分は笑顔、半分は困り顔で相手の女性に会釈した。
■ 決めは豪快に
この息子は、ショッピングモールの曲に合わせて踊り出し、最後の決めポーズを私がいたであろう場所に向けて放ったことがある。
私のかわりにいた女性はかなり美形で、その女性自身はセンターで歌ってそうなブロンドの方であったが、奇跡的にその状況を飲み込めたらしい。
「上手ねぇ♪」
と笑顔で拍手を送ってくれた。
そのときの息子の反応も確か、
「ひゃっ!だ、大丈夫です!」
だった気がする。
一体何が大丈夫なのか。必死で他人のふりをしながら、息子から隠れたことが懐かしい。
■ 感謝しかない
お賽銭を投げながら、少し今年を振り返る。
悲しい2つの別れを筆頭に色々なことがあったが、ふと思い出された、この息子の「大丈夫です」が頭の中をヘビーローテーションしている。
どうしても笑えてきて、私は神様に話しかけた。
「今年も有難うございました。大丈夫です。」