泥棒に入られた実家に帰郷してきた。 ガラガラ アフロ「ただいm」 ピーピピー、ピー アフロ母「セキュリティーに引っかかりました。入れません」 母は嬉しそうだが、家はものものしくなっている。非常に帰りにくい。 解除の仕方などが、会社なみに面倒である。 被害総額が百うん十万なら、これくらいのことはしかたないか…。 アフロ父「お前んとこの窓とかも、全部センサーにひっかかるから」 嗚呼、本当に実家を出た今でよかった… 八年前にやられてたら、夜な夜なこっそり抜け出し、ゆっくりゆっくり育んだあの恋が生まれなかったところだ。 あれから千人弱の数え切れない女性(約２、３人…千人弱にはかわりない)と付き合ってきたが、 初めのあの恋がなければ、後の恋も生まれなかったかもしれない。 アフロ「お前のせいで俺はっ！毎晩リアルメタルギアソリッドじゃ！」 血の気の多いあの頃なら、 血眼で泥棒を探し出し、 アフロ「俺の夜這いを返せっ！」 血の雨を降らせていたかもしれない。 泥棒「うるせぇっ！」 アフロ「あうっ！」 返り討ちに遭わなくて、本当によかったと思う。 アフロ「はぁ…」 もう一度、被害をこうむった部屋を見て回る。 さすがに多くの部屋は片付けられていたが、 アフロ「…ここは被害を受けたままか…」 荒らされたままの部屋。 嵐の後。 その無惨さにあらためて胸が締め付けられる。 アフロ「あれから片付けてへんねや？妹んとこ」 アフロ母「いや、あそこは被害に遭ってへんよ」 妹の部屋、無惨。 おーるうぇいず。
