「心のおもむくままに」
って、素敵な言葉ですね。でも、
「感情のおもむくままに」
ってなると、なんだか激情感がただよってきます。
で、今回は感情・心のお話で、この素晴らしきものは、味わいはすれど、普段「感情・心のおもむくまま」生きているともう大変ですよって感じ。
アイデアホイホイスタート!
■ そもそも人は自分の心が分からない
「どんな気持ち」これ聞かれると、答えはするけど、なかなかハッキリ言うことができません。
「う~んと。モヤモヤしてる…かなぁ。」
あなただけじゃなくて、心理学者にしたって、大学教授にしたって、どんな人も自分の感情を把握するのは難しいんだな。
【引用】「自分で分析してみせる自分の感情は、(中略)不正確で信頼性に欠け、当てにならない。偶然分析を間違うこともあるのではなく、必ず大きく間違っている。自分の心の中がはっきりつかめないのは私だけではないだろう」と、スタンフォード大学教授のエリック・シュウィッツゲベルは、自分の感情を把握する難しさについて述べている。【出典】サンマーク出版『Think clearly』P98 著:ロルフ・ドベリ 訳:安原実津
よく分からない、捉えきれない人と付き合うのって本当に難しい。
なんでそういうことするのか、なんでそうなるのか、なんでそこでそれ言うのか、、、もう付き合いきれない!ってなります。
で、そのよく分からない奴の最たるかたが、自分の感情・心さんなんですね。
■ 「自己内観における錯覚」とは
心理学にこんな言葉があります。「自己内観における錯覚」。
どういう意味かというと、
【引用】自分の思考を省みるだけで、自分が実は何に向いているかとか、何にもっとも幸せを感じるかとか、また自分の人生の目標や人生の意義までもが徹底的に究明できるという「思い込み」を表す言葉である。自分の「感情」を分析してみても、よい人生にはつながらない。
【出典】サンマーク出版『Think clearly』P98-99 著:ロルフ・ドベリ 訳:安原実津
自分の心をのぞいて、人生の指針、入りたい部活、お付き合いする相手を決定しても、失敗することが多い。錯覚してるんだもん。
思ってた部活と違う!よくあるよくある。
あれ?なんでこの人のこと好きだったんだろう?よくあるよくある。
恋は盲目ね。他人との同棲は、自分の心の錯覚を受け入れるところからです♪
■ 自分の心より人の心のほうがよく分かる
【引用】進化の観点からいえば、自分の感情を把握するより、他人の感情を読むほうがはるかに重要だ。人間は、「自分の感情より他人の感情を読むほうが得意」だということは、すでに事実として立証されている。【出典】サンマーク出版『Think clearly』P100 著:ロルフ・ドベリ 訳:安原実津
「あ、調子悪そう…何かあったのかな?」
相手を思いやる。とっても大切なスキル。
太古の昔から人の感情を読むことは大切だったみたいです。
自分の心は分からないけど、人の気持ちは分かるって面白いですよね。不思議。
でも人間ってそうらしい。自分の気持ちはどう転んでも把握しきれず、錯覚ばっかり起こして、ぜんっぜん捉えられないのに、人の感情に関しては分かっちゃう。
自分の感情に振り回されるの、これやめにしたほうがいいな。
【引用】「周りの人の感情」は常に真剣に受けとめるべきだが、「自分の感情」とは真面目に向き合う必要はない。自分の感情は、あたりを羽ばたかせておけばいい。どっちみち、感情というものは、自由気ままに行ったり来たりをくり返すものなのだから。【出典】サンマーク出版『Think clearly』P103 著:ロルフ・ドベリ 訳:安原実津
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ありがとうございました!