■ 鏡に向かう兄妹
もう10年ほど前の話です。
その昔、妹は中学生、私は高校生。 朝は洗面台の前でお互い自分の顔をながめながら歯磨きをしておりました。
「あぁ…なんで私こんな太ってんねやろ」
自分の顔を見ながら妹はつぶやきます。
「はぁ…ぶっさいくやわぁ…」
毎朝これではじまる妹の朝。 それを聞きながらはじまる私の朝。
「ほんま毎朝毎朝、こっちまで憂鬱になるわ!」 「そんなん言うたかてしゃーないやん。ブスやもん」 「うっわぁ、俺ってどうしてこんなに格好ええんやろ。格好良すぎてもうこれ、罪やわ♪」 「お兄ちゃん…ほんまむかつく」
いい兄ではなかったと思います。 それ以来、毎朝毎朝妹へのあてつけのように自分をほめまくっていたら罰があたったのか癖になってしまいました。 実家の鏡にうつる自分をほめまくる毎日。
帰るたび自分に 「やけにダンディやん。どうしたん?」 「…あんた、ほんっまに幸せな子やな」 母も呆れております。
■ 一瞬で自分を好きになる方法1
こんな私が思春期、自己嫌悪の固まりだったといっても信じてもらえないかもしれないですが、そうだったんです。
でも、この変癖ができてから変化が現れました。
…なんか自分のこと好きかも…
人間ほめられるのが好きなもんです。 ほめられるとなんだか「自分っていいなぁ」って思えるから。 そしてね、ほめられるのって待つ必要なんてないんです。
自分でほめればいいんだから♪
でもそれ、むりくりウソついて自分に言っても…どうなん?
実はウソも言い続けると本当になるみたいですよ。
自律神経の一番大きな特徴。それは「想像と現実の区別がつかない」ということです。(中略) 今、実際にどうなのかはまったく関係ありません。私たちの身体は頭の中で使う言葉と口に出す言葉に反応し、その通りの現実をつくっていくからです。 【出典】『ウソの法則』著:佐藤富雄
ウソでいいんですね。 自分のことをウソでもほめてやると、脳が自分をイイ奴、格好いい、大好きって勘違いしてくれて、現実をそのように作りかえ、 自分大好きにしてくれるのかもしれません。
人間はその想像力によって支配されている ~ナポレオン・ボナパルト~
■ 一瞬で自分を好きになる方法2
そんなナルシーなのはイヤだ!という方にはもう一つ。 こちらの『自分を好きになる方法』をおすすめしておきます。
こちらは小林正観さんだったと思います。
「自分のためにならないことをやってみる」
すると自分のことが好きになれます。 実際やってみたんで太鼓判。
なんで好きに思えるのか?
「こんな自分のためにならないことして、なんか俺ってイイ奴やん」
そんな気になるんですよ。
たとえば公共のトイレを掃除してみる。…ハードル高いですか? ゴミを拾ってみたり。 誰かに親切なことをやってみる。 奥さん旦那さん、彼でも彼女でも友達でもいいんです。
でもポイントがあります。
バレないようにやること。
自分がやったとバレるように親切をやってしまうと、その時点で一気に「自分のため、人にほめられるため」というのが見え隠れしてしまうんですね。
イイ奴って思ってもらいたいためにやるのではなく、 イイ奴って自分が思いたいためにやる感じです。 すると本当に自分のことが好きになります。ほんまです。
自分のためにならないことを自分のためにやって自分ひとりでこっそり悦に入る。 悦が長続きする秘訣です。
今度だれかのためにいいことをするときは、自分だけの秘密にして、心ゆくまでほのぼのしよう。 【出典】『小さいことにくよくよするな!』 著:リチャード・カールソン 訳:小沢瑞穂
悦が長続きする=自分のことを好きになる です♪
ぜひ、お試し下さい。 長い文、本日もありがとうございました。