■ 5年後にトップセールスマンになる方法
中村文昭さんが香取貴信の話を紹介してくれていました。25歳ぐらいの営業マンの方がいたそうです。 その人が中村さんの横にいた香取さんに質問しました。
「僕は5年後にはうちの会社でトップの営業マンになりたいんですよ」
何かいいアドバイスはないですか?と。 この後の香取さんの話に、中村さんは思わず拍手をしたそうです。
【引用】香取君ね、ホントに涼しい顔してね 「ええ方法あるから教えたるわ!君に直属の上司おるやろ、すぐ上に上司おるやろ?その直属の上司3年後にナンバー1にしてみ。ほなその2年後に君の順番回ってくるわ!世の中そんなもんやで。今のあなたの鼻息こうブーブー言いながら『俺が俺が俺が』って言ってる俺が俺がの話しかせん人の応援なんかね、言うて悪いけど誰もせんわ。
せやけどね、自分が世話になってる人をとにかく輝かそう、自分が世話になってるこの人に先輝いてもらおう思いながら先輩のために一生懸命動いた、あなたのことを、今度下の後輩がほっとかへんようになるわ。
先、人なんよ。」
【出典】『他人を光らせる人が、自分を光らせる』 話:中村文昭
自分が5年でトップセールスマンになるっていうと、ちょっと難しい気がしますが、これなら不思議、なんかできそうな気がします。
先に世話になっている人に輝いてもらう。 先に周りの人を輝かせる。 そういう人を、周りはほっておかないのかもしれません。
周りが押し上げてくれる。
■ ビジネスとは○○とされること
お金を稼ぐのもそうですよね。 「自分が金ほしい!自分が金ほしい!自分が金ほしい!」 っていうてても、お金をもらえません。先に相手を喜ばせないとご飯食べていけない。
【引用】ビジネスとは多くの人から必要とされて、たくさんの報酬をもらえ人になること。【出典】ディスカヴァー21『手紙屋』P186 著:喜多川泰
儲かっているのは、人に必要とされているからですね。 逆にいうと人に必要とされれば、なんとかやっていけるってことです。
と、そういう話を2500年前にされていた人がいたみたい。 お釈迦様です。
■ 「四摂事」の「利行」
【引用】「四摂事」とは、菩薩が毎日行っていることで、一つ目は布施。これは自分の持っているものを人に分かち与えること、分け与えることです。 二つ目は愛語。いつも心のこもった言葉をかけるということです。 三つ目が利行。周りの人を豊かにすること。周りの人を富み栄えさせること。周りの人を潤わせることをいいます。 四つ目は同事。同じ作務衣を着て、同じように草むしりをする。人々と同じように働くということです。
三つ目の利行です。
向上心、競争で勝つ、周りを蹴落とす、俺が!俺が!俺が!ではなく、まず周りの人を富み栄えさせる。 それがいいよ、という考え方をお釈迦様はなさっていたのですね。
向上心で頑張るの、別に悪くないと思います。 いいと思う。
ただ、自分が自分が自分が!って自分に向いて頑張っているベクトルを、ちょこっと他人に向けてみると、とんでもなく行きやすく生きやすい道が待っているみたい。
長々と書きました。 最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。 あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。