■ 99より1が気になるお年頃
「98点だ!やったぁ!!」と、本気で喜んで家に帰ります。そしてウキウキで親に報告。すると…
「よかったね!あと2点で100点だね!!」
お母ちゃん喜んでくれて嬉しいんです。それで、
「後2点だ!次がんばろ!!」
よくある光景ですね。 そして次のテスト。
「99点…ガーン。答えの単位書き忘れてるやん…後1点…」
この1点は悔やまれますよね。99点も取れたのに、取れなかった1点に目がいってしまう。 ま、いいか…と折り合いをつけても、なんとなくひっかかるのがこの1点。
今回は、この1点が気になっちゃうあなたに贈る記事です。
この1点に意識がいっちゃうのが、どうも不満の始まりで、不満の始まりが不幸の始まりのようでございます。
■ 99点の幸せは存在しない!?
「自分の生活は99点です!大満足です」大満足なら100点満点をつければいいと思うのですが、残りの1点はなんですか?
「えぇ…それは実は彼氏のクセの話なんですけど…」
もう常に彼氏のクセが気になって、不満を抱えてしまう。
「98点です!残りの2点は…子どもがちょっと…」
子どもの問題で不満足です。
【引用】百点満点と考える幸せは存在しますが、九十八点、九十九点だという幸せは存在しないと思います。 あれが足りない、これが足りない、これが実現したら幸せになるのだけれど……。そう言っている間は、その人は幸せではないように思います。
■ 欲にキリなし、地獄に底なし
この子どもの問題や、彼のクセの問題がなくなったら100点になる!と思いきや、そうならないところが人間の面白いところなんですね。僕なんてそうです。 もう不満がなくなれば、また次の不満が出てくる。 「こうしてほしい」という欲望がなくなれば、また次の「こうしてほしい」が出てきますし、 「ああじゃなきゃやだ」という欲求がなくなれば、またつぎの「ああじゃなきゃやだ」が出てきてしまいます。
【引用】「欲にキリなし、地獄に底なし」です。 しあわせっていうのは、自分の心が決めるんだよ。 お金も必要かもしれない。でも、今、貧乏だから、 お金を手に入れたら幸せになれるという人は、 お金を持ってもしあわせになれない。 「今、しあわせだ」と思える人がお金を持ったとき、 さらなるしあわせが手に入ります。
100万手に入ったら幸せ…でも、いざ手に入っても、次は1000万。1000万手に入ったら次は1億…ってな具合でしょうか。
幸せと思っている人がお金を手に入れるから、さらに幸せなのでしょう。 幸せと思っている人が愛情を育むから、さらに幸せなのでしょう。
■ 知足の心で
学校のテストと違って、人生のテストの採点は自分でできます。「99点!?おっとっと、1点忘れてた!!100点満点♪」
さらにいうと、問題も自分で作れます。
「はい、貯金部門…5万円超えてたら100点満点ですが…ジャンっ!『5万とんで120円』100点満点です!!おめでとう!!」
「目が見える。耳が聞こえる。もうそれで100点満点やん。幸せやわ、俺は」
ってな感じです。
「欲にキリなし、地獄に底なし」といっても、「欲しい」という気持を全否定するわけではありません。 必要なものは必要ですもんね。 さらに人間ですから、欲を持ってて当たり前です。
【引用】必要なものは手に入れたいと思うでしょう。それは決して醜い欲望ではありません。ただし、必要最低限のものを手にしたときには、「ああ、これで私は十分だ」と思うことです。 そしてそれ以上の不要なものは求めない。 これが「知足」という考え方で、そこにこそ穏やかで平和な心が宿っています。【出典】三笠書房『禅、シンプル生活のすすめ』P191 著:枡野俊明
「いやいや、まだまだガンガンいきまっせぇ!」
という人は、欲のアクセル踏みまくって元気にいけばいいのだと思います。 ただ、アクセルばっかりじゃヒートアップしすぎて燃え尽きることもあれば、止まれないなら事故ってしまいます。
心荒れ狂い、欲望にやられそう…ってときは、知足の心でブレーキを。
とは書きつつも、まだまだアクセルふかしまくっている僕ですが、どうぞよろしくお願いします。 長い文章、最後までおつきあいいただきありがとうございました。
あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。