[caption id="attachment_1644" align="aligncenter" width="500"] 「俺は俺だ。それ以上でも、そりゃタコでもないぜ」
「『それ以下』ね。
わかりにくいし、そろそろ替わってくんね?」[/caption]
■ 自尊心か。プライドか。
自尊心は自信の源。持つべきものである。 よく言われることです。 でもプライドはというと、
「持った方がいい」 「いやいや持つな持つな」
意見が分かれることがありませんか? どうやら持っていい種類のプライドと、持つべきでない種類のプライドがあるみたいなんですね。
辞書で調べると、プライドとは誇り、自尊心、自負心、矜持とあり、意味が広いみたい。
今回は持つと楽しい方を「自尊心」、 持つと面白くない方を「プライド」として、楽しい自尊心ライフについて考えていきたいと思います。
では初めに、自尊心とは?
■ 自尊心とは
【引用】自尊心とは、自分の人間としての尊厳を保つ気持ちのことである。 【出典】『心をつかむ技術』著:カート・モーテンセン 訳:弓場隆
尊厳…なんだか憲法みたいですが、明橋大二さんの「自尊感情」の説明はもう少し簡単。
【引用】自分を肯定できる、 生きていていいんだ 大切な人間なんだ、 という気持ち 【出典】『子育てハッピーアドバイス』著:明橋大二
自尊心を持っている人は「自分は自分でいいんだ」というのがありますので、自信があり安定しています。 人の評価に左右されたりしませんし、 我が道を行く! あなたはあなたでいい、 私も私でいい、 みんな違ってみんないいを地でいくのが、自尊心の持ち主です。
自尊心のある人とは、他人に犯されることのない安全地帯を心の内に持っている人なんでしょう。
この「人の評価に左右されない」というのがどうも、プライドと自尊心を分けるポイントのようです。 ではプライドってなんなんだ?
■ プライドとは
【引用】プライドとは、自分と他人を比較し、自分のほうが上であると思うことで得られる感情だ。 【出典】『心をつかむ技術』著:カート・モーテンセン 訳:弓場隆
人は自分より劣るものを見て優越感を感じることがあります。 いやらしくてしょうがないんですが、この比べて得られる自信がプライド。
プライドが高く、他人と自分を比較しがちな人は、あまり「自分はいい」とは考えていません。 自分がいいと思えないから、他人を下にして少しでも自分の良さを認めなければならなくなる。 そして人の評価に左右されてしまいます。
プライドのある人とは、他人の低さを心の安定のよりどころにした、安全地帯が外にある人だといえそうです。
■ 自尊心とプライドの違い「自信」
こうやって分けてみるとエラい違いです。
自尊心による自信は、「自分は自分でいい」という自己愛、『愛の感情』から出ているので揺るぎません。 人がどうであろうが、他人にどう思われようが、他人からどう評価されようが関係ない。 自信が自分の内から湧き出るものですから、傷つけられたりしません。 自尊心は傷つかないのでしょう。
ではプライド。 プライドによる自信は「自分は自分ではいけない」という『怖れの感情』から出ているので、揺るぎに揺るぎます。 比べることでしか得られない自信は、相手が弱ければ盛りたち、強ければなえる。 どこまでいっても強い人はいるものですので、いつまでたっても満たされません。 自分の外に見いだす自信、比べ見下すことで得られる自信は、比べ見下されることで傷つきます。
プライドによる自信なんて持たない方がよさそうですね。
■ 自尊心とプライドの違い、見分け方
自尊心とプライドの見分け方をまとめておきたいと思います。
見極めポイントはひとつ。 『漢字』です…違う。 気を取り直して、見極めポイントは、
『比べているかどうか』
それだけ。
比べずに得た自信なら自尊心ですし、比べ得られた自信ならプライドです。 人に比べられ、評価されることで傷つかないなら自尊心。 傷つけられるならプライドです。
自尊心は「自分は自分でいい、あなたもあなたでいい」ので、人を認められる器の大きさがあります。 でもプライドは違う。 「あなたがよくないから私がいい」なんだか悲しいです。
どうせ自信を持つなら自尊心を持ちましょうよ。 プライドの「比べる自信」なんて揺らぐわ満たされないわ、いいとこなしです。 あなたはあなたでいい! 他人と比べることなんてありませんから。
長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。 あなたによきことが雪崩のごとくおきますように。