妹子は最近お腹が暑いのか、あられもない姿でおっぱいをさらし、仰向けになって眠っていることが多い。 嫁入り前の娘、その親としては、恥じらいを少しぐらい感じて欲しいところで、 言って聞かせてもまだ二歳、判るはずもない。 「どうしたもんやろ…」 と考えてみた。 お腹を涼しくしてやればええんちゃう? そうに決まっとる! 刈ってみることにした。 ふてぶてしいくせに敏感なところがある妹子には、音のうるさいバリカンは使えない。 ということはハサミか… 起きているときは歩き回り、刃でとらえることができないだろう。 ということは枕を襲うしかない… ハサミをかまえ、襲撃の時を待つ。 ……… 今や! シャキン… …ショキン… 最初は恐る恐る、 …シャキンシャキン… 次第に慣れてきて、 それでも皮膚は引っ張らないよう細心の注意をはらってすいていく。 シャキンショキンシャキン 片側が終わった。 が、一向にに寝返りをうつ気配がない。 …ひっくり返してもてもええかなあ?… 魔が差したのだ。 我慢が足りなかったのだ。 んに゛ゃー! 獅子を起こしてしまった。 テクテクテクテクテクテク… 妹子はそのまま水を飲みに行ってしまった。 彼女は体の左側を下にして眠ることが多い。 それが眠るときの癖なのだ。でも、寝返りは適度にうったほうがいいと思う。 んにゃ? もしかすると起きたとき、取り返しのつかない寝癖になっているかもしれないから。