アイデアホイホイ〜3分のヒマつぶし

入れて出す、3分間・・・アイデアを、だよ?

アイデアホイホイセイレーン

新盆、終わりの夜



今年のお盆はディテ(嫁)さんの祖父が亡くなった新盆。こちらの実家で過ごさせてもらうことにした。

8月15日のことだ。お盆も終わり、明日はおくり盆だなという日。実家に残っている面々で花火をした。

いろは(娘・3歳)はこの間の旅行でデビューしているが、一人で持って花火をやるのはなかなか慣れないようだ。
でも見ているのも楽しいようで、笑顔がたえない。

子どもってわかるのだろうか。楽しいのは楽しいのだが、はしゃぎまくる感じではなく、どこかしっとりしていた。



お盆の終わり、最後の夜にふさわしい雰囲気で最後の花火が消えた。

「さ、家に入ろっか」

誰からともなく入っていく。
ふいに家内から悲鳴があがる。

「きゃぁー!誰よ!クーラーつけてるのに窓開けてった人!!」

電気代の無駄じゃん!という主張ではない。

「家の中、煙でモクモクよ!!」

入ってみると、花火のほとんどを吸い込んだのではないか?と思うほどのモクモク度合いである。
火災報知器が鳴らないのが不思議なくらい。

「煙害や!煙害!」
「どうすんの、これ!!」
「出て行くの待つしかないんじゃない?」

異様な家の中を、子どもはキャッキャキャッキャはしゃしでいる。

最後の花火が消えてもただでは終われない。
この実家にふさわしい雰囲気でお盆の夜が終わっていった。

おじいちゃんが笑っている気がした。しかも爆笑で。