トントン…トントン こんな夜更けに私の頭を叩くのは誰だい？ トントン…トントン なんだシロキチ。おまえかい。どうしたの？お母ちゃんと一緒に寝たいの？ にゃぁ 右腕で布団を持ち上げ、胸の中にシロキチを招き入れるディテ。 しかししばらくして、体を顔に押しつけてくるシロキチにディテはたまらなくなってしまった。 ちょっくらごめんよ。寝返りをうち、シロキチに背を向ける。 しばらくすると… …のそぉ… トントン…トントン にゃぁ なんだい？さっき入れてやったじゃないか。ほれ… 今度は左腕で布団を持ち上げ、また胸の中にシロキチを招き入れる。前足で伸びをし、シロキチはディテの鼻を肉球で押し上げる。 猫アレルギーのディテにはたまらない。 またシロキチが落ち着いたところを見計らって寝返りをうった。 …のそぉ… トントン…トントン にゃぁ なんだよぉ。もぉ…しょうがないなぁ…。 ディテは右腕でまた胸の中にシロキチを招き入れ、 ふぅぅ、もういいよ…少しシロキチから顔だけ離し、そのまま眠りについたとさ。
