題:達人の心
春。年度末。心中穏やかではありません。 仕事してればヒマなときなんてないのでしょうけど、学校の先生のこの時期もまた大変でございます。
年度を終える仕事に、新年度を迎える準備…書いてみればこれだけですけど、これがまた濃い仕事なんですね。
そんななか、仕事の達人みたいな人は、すずやかな顔をし、心の余裕が見てとれます。
仕事が早いから?それだけじゃない気がします。
■ 達人は技化が凄いと思う
【引用】習熟段階は、無意識レベル(知らない)から始って、それが意識レベル(知っている、できる)に変わり、習熟が進んだ段階では、また無意識レベル(やっている)になっていくという流れがあります。 【出典】クロスメディア・パブリッシング『自分を変える習慣力』P28 著:三浦将
誰にも無意識でできるものがあると思います。 この本であげられている例でいうと「歯みがき」
利き手で朝磨いているときに、
「よし、次は右の奥歯!」
と意識して磨くことは少なく、ぽわーんとしながら、いつのまにか口をゆすいでいます。
これが利き手じゃない方でやると違ってきます。
「えー、最初は左からやっけ?」
歯みがきが意識的な仕事になり、急に忙しくなる。 自動的、無意識、技化されたものではなくなり、大変なものになります。
■ どんどん技化していく
通知票、子どもたちの所見を書くところがあります。 一人一人に時間をかけて書くのですが、クラス全員分を15分で書き上げてしまう先生がいるらしい。 (参考:「今週の長谷川語録(例会レポート): 所見15分 1人30秒」)
手を抜いているのではありません。
子どもたちの記録が技化されており、その子その子の名前を見るだけで、文書が浮かんでくるのだそうです。
これを聞くと一朝一夕にはいきませんが、無意識にできる段階を目指す価値がありますよね。
意識せずともできるのだから、心に余裕が生まれるのでしょう、達人は。
さ、あなたは何を技化しますか? 無意識にできるものを増やして、心に余裕を生みましょう。 そうするれば、心亡くすことなく、色々なことに感動できるかもしれません。
「年取って涙腺緩んできたよ」
いやいや達人、達人だからこそ、この忙しさの中感動できるのだと思います。
ではでは!