「え?皿洗いに没頭してるの。話しかけないでくれる?」
■ ディズニーランドが面白いのは
きっと没頭できるからなんでしょうね。 なんていうか、その夢の世界に浸りきれるというか。 そこを楽しみきることにしか頭にないというか。
没頭しているときって、悩みもないし、未来への不安もない。過去の後悔だってどこかへいっている。 楽しいです。
映画が楽しいときもそうなんじゃないでしょうか。
ただ観ている。 ただただ味わいつくしている。 そうやって浸れる映画が、楽しい映画な気がします。
大人になり、経験が増えれば増えるほど、 「あ…あのときの自分に似てる」 なんて思考を挟んじゃったりして、浸りきれなかったりすることが増えましたが、それにつけて思うんですよね。
子どもはやっぱり楽しむ天才だなと。
テレビ観てても、絵を描いていても、ただただその感覚を味わいつくしている。没頭している。 常にゾーンだとか、フローに入っているような気がします。
味わいつくしの天才。没頭スペシャリスト。 The 没頭野郎、それがキッズだな。
■ 没頭せざるを得ない状況に自分を置ければいいが…
没頭=楽しい
まだ自分ができてないのであれなんですけど、どんなことにでも没頭ってできるのかもしれません。
ただ、その一つのことをする。
この間愛車のカローラを運転していて気づいたんですけど、運転している最中に高瀬は、椎名林檎聞いて、コーヒー飲んで、仕事のこと考えて、そして運転してたんですよね。
どれにも没頭していないという。 ま、ごく普通のこと、なんですけどね。
スピード狂の方が、スピード出して快感になるのも、アドレナリンとかだけではなくて、感覚が一つに絞られていくからなのではないでしょうか。
ほら、スピードの世界に入れば、運転そのものに没頭できる、というか没頭せざるを得なくなるじゃないですか。 「スピードを出してスリルを楽しもう!」なんてことは言えませんが、ひとつのヒントになりますね。
没頭せざるを得ない状況に自分を置く。 そうすると楽しいはず。
生死をかけるのはとんでもないけど、ギャンブルの楽しさの秘密もここかも。のるかそるかの博打…、そのとき「生きてるな!」と感じる感覚は中毒性がありますね。思い出してまうやろぉ…。
何か建設的に「没頭せざるを得ない状況に自分を置け」ればいいですが、少し思いつきませんね。 あなたは思いつきますか?
■ 没頭する努力をしてみる
ただただ音楽を聴く、ということをしなくなりました。 何かしながら聞いていることばっかり。
でもやってみると本当に優雅ですよね。 贅沢です。その時間。
他のこといっさいせず、ただ椎名林檎を味わい尽くす。 林檎さんを味わい尽くすというワードにドキッとするのは高瀬だけですか?
音楽じゃなくてもいいんです。 ただただスポーツを楽しむ。 ただただ食事を楽しむ。 ただただ目の前の人との会話を楽しむ。 ただただ本を読む。
ただただ没頭する努力をしてみる。 子どものように。
悩み、不安、後悔、フッとびます。 その感覚を頼りに立ち戻れますから、今、ここに。
そうすると、瞑想って究極ですよねやっぱり。 ただただそこにいる。そこにいることに没頭するなんて。
「結局、現実逃避なんじゃないの?それ。悩みの根本的解決にならないよね?」
確かに。
ただ、没頭するという練習をしていけば、「その悩み自体に没頭する」こともできるのではないでしょうか。 正面から向き合えるとでも申しましょうか。
悩みはどうなっても尽きません。 でも悩みに正面から向き合って、
「今俺ができることは何ぞや」
と没頭できたら、もうすでに悩みという名のゲームですよね。 …はやくそのレベルまで行きたいです。
ま、もっぱら「ただただ仕事に没頭する」みたいな時間を長くもてるようになればいいな、というのが今の目標でございます。
長い文章におつきあいいただき、ありがとうございました。 ではでは!