比田井和孝さんのお話を聞きました。 「ジンザイ」って聞くと「人材」だけだと思いますが、実は四つあるのだそうです。
会社にとって、どの「ジンザイ」になるといいのか?
「人財」だそうです。
■ 「人罪」とは
この「人罪」は、そこにいるだけで罪な人です。 比田井さんによると「論外」。罪なことをしては愛されない…とは、まぁそうですね。 でも、自分を考えると、知らず知らずのうちに「人罪」になっているような気がするのです。 それについては後でフレますね。
■ 「人在」とは
この「人在」は、そこに在るだけの人。 薬にも毒にもならない、存在しているだけの人だそうです。存在しているだけ…なかなかなるのが難しそうですが、この「人在」になる必要は無いそうです。
■ 「人材」とは
この「人材」は、材料になれる人のことです。 マニュアル通りに仕事をこなしていく人。役に"は"立てる。ただ材料ですので、取り替えがきいてしまいます。
僕の現在はギリギリ「人材」になれているかな、というところ。
「役に立ててる、が、取り替えがきく」 いや「取り替えた方がいいんじゃないか!?」とすら思っちゃう。
嫁「うん。たまに旦那を取り替えたいと思うよね」
ええぇえぇ!?!旦那としても人材??
■ 「人財」とは
そして、いよいよ目指すべき「人財」です。 「人財」とは、財産となる人のこと。会社の財産ですね。「あなたがいてくれて本当によかった」 「あなたがいないなんて考えられない」 「よく、うちの会社に来てくれた」
そういう人を「人財」というのだそうです。
【引用】材料に高い高い人間性が加わったとき財産になる。【出典】話:比田井和孝
■ 人財になる方法
「人財」になるためにやることって、実はぜんぜん特別なことではありません。「すごいやり方」でやるから人財になれるのではなく、 「すごいあり方」があるから人財になれます。
やることは、目の前の仕事を淡々と一生懸命こなしていくのでいいんです。 ただ、あり方として「目的」を持つ。
「人を喜ばすためにやるんだ」といったね。
石を切り出すにしても、ただ石を切るだけでは「作業人」。つまり「人材」にすぎません。
でも、ニコニコしながら「人が集う教会を作るために石を切り出すぞ」と目的を持ちやっている人は「仕事人」。 ニコニコ周りの仲間を幸せにしながら仕事ができる人は「人財」だと思います。
■ 人罪になることなかれ
斎藤一人さんの話で、 「ムスっとしている人は、そこでウンコしているのと同じなんです。ウンコはトイレでするんだよ。」 というものがあります。自分がいきなりズボン脱ぎだして、人前でウンコしだしたら…僕はきっと警察につかまる。
仕事場で、不平不満・愚痴・文句・悪口・弱音…を言ってしまいます。 少しだったらいいのですが、相手に伝染させ、
「いっつもあんな調子だから、あの人といると気が滅入るわ」
と言われるのは残念です。気がつくと僕はこんな感じ。 でもね、もっと酷く罪な人がいます。
こんなファンメールをいただきました。
【引用】はじめまして。会社でいじめに遭い、どうしたらいいかわからなくてネットサーフィンしているときに、高瀬さんのサイトにめぐり逢いました。文さん(仮名)
ファンメールをいただき嬉しい反面、心の痛む思いです。
いじめは、いじめる方が完全に悪いんです。 確かに、いじめる人も酷く自尊心が無い人なのかもしれない。どんな環境におかれてきて、そうなってしまったのか…哀れみを感じます。 でも、その自尊心を満たすために相手を踏みにじり、「自分は優れている」なんて間違っています。 実に空虚。
いじめる相手がいないと自分の存在価値を見いだせないから、いじめを繰り返すのですね。 「人罪」です。
いじめられる人は、「自分が悪いんだ」なんて決して責めることないんですよ。 自分が自分の「いじめ側」に回ったら、そいつらと一緒です。そんな奴らと一緒に「人罪」になることなんてないんです。
いじめられる理由なんて、考え出したらいくらでも思いついてしまいます。脳は何らかの結論を見つけださないと落ち着かない器官なんだから。 僕だって「嫁に捨てられそう」なんて考え出したら、理由が無限に思いついてしまいます…書いていてなんと悲しいことか…。 考えるだけ損。
「仕事できないし…失敗ばっかりだし…」
どんな理由を思いつこうが、いじめられる理由にはなりません。不当です。
周りを明るくするために、自分が明るくないと「人財」にはなれません。 そのままの自分でいいんだ、まず自分を認めてあげないと、笑顔でいられません。
ただただ、自分でいいんだと思ってあげてください。
いじめてくるような人は哀れんでやる。心の中で上から見下してやる。
「あぁあ、この人、こんなことしないと自分の価値を感じられないんだ」
もし相手がトラで自分がウサギなら全力で逃げる。「自分が悪いのかな…」なんて考えず、後ろ向いて全力疾走です。「さよならー!」。
逃げられず戦う、喧嘩するなら、大人の喧嘩です。家に帰って、その人より愛される人間になる方法を考える。 人をいじめるような「人罪」より愛されるようになるのは簡単です。会社の「ジンザイ」としては最低ですからね。
ニコニコして、周りの人の嫌がることをしない。はたを楽にするために働く。与え続ける。 ただそれだけでその人に勝てます。
「大丈夫ですか?手伝いますか?」
喧嘩相手にすらそんなことを言えたら、あなたの器はとんでもなく大きなものになっています。
文さん、僕はあなたの応援団の一人です。 力はありませんが、これからも遠くから応援しておりますので、自分のことを愛してあげてください。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。 あなたによきことが雪崩のごとくおきますように。