■ 三毒追放、五戒を試す日々
目指すところがありまして、出版社での編集、広告営業の仕事を辞めたのち、 しばらくコンビニでバイトをしておりました。 その間なかなか望んでいた職に就けなかったのですが、自分でも誇れることが一つあります。 腐らなかった。 コンビニの仕事を「不本意だ!」なんて言わなかったし、 「俺はこんな仕事したいんじゃない!」 なんて不満を吐いたり愚痴ったりしませんでした。 理由は簡単。 どんなもんか確かめたかったんです。 勝間和代さんが教えてくれた「三毒追放」を、 小林正観さんの「五戒」を、 ウィル・ボウエンさんの「不満を言わない」を試したかっただけです。 すると面白いことが判りました。
■ 今日のアイデアフレーズ
【引用】「どんな仕事でも、それを好きになるように心がけて自分自身を慣らしていこう。そのほうが、現在の境遇に不満をぶつけたり自分にはもっと力があるなどと不遜な考えを持つより、よほど人間らしいではないか」 (シドニー・スミス) 【出典】三笠書房『自助論』 著:サミュエル・スマイルズ 訳:竹内均
■ 主体的になると見つかるのが「天職」
不満を言わないとなると、いつもと違った思考回路を使わないといけなくなります。 例えば、 「パッパッとしてくれへんか?」 レジで怒られたときも普段なら、 「ちっきしょう!あのオッサンめ!こっちかって急いでるんやっ」 と文句を言って簡単に終わりにするところですが、それが言えないとなると、 「うーん…コンビニは早さが命やしな…それやったら、どうすれば早くサバケるんやろ…」 不満を吐いていたころとは違うことを考えざるをえなくなってしまうんですね。 自分が工夫するしかない状況になってくる。 でも、これがしめたもので、なんだか楽しくなってくるんですよ。 「カゴから出すのは、あんな順番がええんかな?…袋にはちょくで入れてまう方がええんかな?」 もうゲーム感覚。 楽しんで、自分が主体的に仕事に取り組んでいると、少し「天職かも」と思えてきました。 スティーブン・R・コヴィーさんの『7つの習慣』第一の習慣は、「主体性を発揮する」ということですが、難しいことは考えず、 「不満を言うのをやめる」だけで、かなりの主体性が発揮できます。
【引用】最終的に良い仕事に就けるのは、主体的に問題解決に貢献する人だけなのである。 【出典】キング・ベアー出版『7つの習慣』 著:スティーブン・R・コヴィー 訳:ジェームス・J・スキナー、川西茂
主体性さえ発揮できれば、天職はきっとみつかります。 少しだけ不満を少なくしてみませんか? 驚きの思考回路に出会うことうけあいですから! 本日もありがとうございました。 【後日談】 コンビニを始めてから何ヶ月か経って就職が決まったんですが、 その日、 なんの巡り合わせか、勝間和代さんに僕は会うことになるんです。 本当にビックリしました。 人生何が起こるか判りませんね、ほんと。 あ、勝間さんに会った話は二回目ですか?…恥ずかしっ。 ちなみに「三毒追放」とは、妬まない、怒らない、愚痴らないのことで、 「五戒」とは、不平不満、愚痴、文句、悪口、弱音を戒めることです。