アイデアホイホイ〜3分のヒマつぶし

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アイデアホイホイセイレーン

少欲知足とは

■ 仏教「少欲知足」の教え

【引用】多欲の人は多く利を求むるがゆえに、苦悩もまた多し 少欲の人は求むることなく、欲無ければ、すなわちこのうれい無し もし諸々の苦悩を脱せんと欲すれば、まさに知足を観ずべし 知足の法は、すなわち是れ富楽安穏の処なり 【出典】朝日新聞出版 『けちのすすめ~仏教が教える少欲知足』 著:ひろさちや

■ 少欲知足とは

少欲知足とは、「欲を少なくして、足るを知る」ことです。 知足。深いですよね。 僕は常に龍安寺の「ちそくばい」をコインに刻んだものを持ち歩いて、 「吾唯足知」を心に念じているのですが、 「嫁さん!もうちょっとこうしてくれよ!!」 足るを知らず、今に満足できず、嫁に感謝せず、喧嘩ばかりしております。 少欲知足。 欲を少なくして、今持っているものに満足し感謝すること。 これが、どうしていいのかというと、楽だからです。 欲を少なくするのがなぜ楽なのか? その前に、欲望には二種類あるというお話。

■ 人を不満に陥れる欲望

【引用】満たされることで満足できるのが「自然の欲望」。 そしてもう一つ、満たしてしまうと、さらに次の欲望が生まれてくるのが「奴隷の欲望」。 【出典】朝日新聞出版 『けちのすすめ~仏教が教える少欲知足』 著:ひろさちや

神様がくれた、生存のための欲は、たいがい満たされると、 「お腹いっぱい!もういいよ!」 となります。 こちらの欲望は、そこまで問題ではありません。 なぜなら、この「自然の欲望」が原因で人が心で苦しんだりすることは少ないからです。 問題はもう一方の欲望。 「奴隷の欲望」です。 満たされれば満たされるほど、また新しい欲を生むもの。 そんな欲は人に「不平不満・愚痴・文句・悪口」を言わせます。 この欲に人の心はかき乱され、憂いも多くなってしまう。 「こうなって欲しいなぁ」 という欲が、不平不満を呼びます。 例えば、 「やさしい彼になって欲しい」から、 「彼がやさしくない!」という不満が、 「金がもっと欲しい」から、 「なんでこんなに給料が少ないんだ!」という不満が生まれます。 不満が起こる葛藤状態の心は、安穏とはほど遠いですね。

■ 少欲知足で「奴隷の欲望」から自由に

欲があるから、人は不満をいい、心が乱れる。 なら、欲を少なくすれば、気が楽になるのは道理です。 全部の欲を取り除くことはありません。 僕は本を出したいのですが、書いても書いても、出版社に持っていっても、なかなかうまいこといきません。 でも、楽しいからやってます。 楽しいから追い求める。 そんな欲はどれだけ求めてもいいのだと僕は思っています。 欲の大きさだけワクワクしてくるのだから。 でも、今不満で不満でたまらない! 不安で不安で死にそうだ! そういうのなら、ちょっと自分の心の中をのぞいてみて、そこに隠れている欲望をちょこっと少なくしてみませんか? 気楽になれます。 全部の欲を取り除くなんてことは無理だから、 ちょこっとだけ「求めない」。 求める気持ちをストップしてみる。 違うものが見えてくることうけあい。

【引用】少欲有るものは、すなわち涅槃あり、これを少欲と名づく 少欲である者の心はおのずから安らかである。 憂い恐れることもなく、いつでも満ち足りている。 少欲であれば心は静まって涅槃となっている。 これを少欲と名づける。 【出典】朝日新聞出版 『けちのすすめ~仏教が教える少欲知足』 著:ひろさちや

「少欲知足」。 一緒に実践してみましょう! 今日はありがとうございました。 ひろさちやさん、心にくるお話、ありがとうございました。