by:SUPERSONICphotography.com 「にゃ~」 今日家に帰るといつも迎えてくれる猫二匹がシロキチの方しか出てこないのです。 おやおや妹子さんはご機嫌ななめですか?と思いながら部屋に入ってみるとミーミー鳴く声が「遠くから?」という感じで聞こえてくる。 嫌な予感がしたんです。 妹子さんは寝室に閉じ込められていました。一日中。 飯も食べられず、トイレにもいけず…あぁかわいそうに…そう思ったのはつかの間です。 嫁入り道具の羽毛布団に「うんこ」と「しっこ」しておるではないかっ。 「みー!みー!」 泣きたいのはこっちなのです。
■ 喪失感の根本原因とは
この泣きたい気分はどこからきているのかというと、やはり執着からです。
【引用】何かを手に入れて、それをつかむグリップの度合いが強ければ強いほど、失うのではないかという恐怖感が激しくなります。 【出典】サンガ『仏教対人心理学読本』P156 著:小池龍之介
義母さんからもらった布団、そりゃぁ大事です。 猫を飼っているので、 「もし食いちぎられたら…」 「おしっこやられたら…」 そんな恐怖感というか不安がありました。 それが現実になったんです。がっかりします。 大切な人からもらった大切なもの。執着してもしょうがない。 でも、その執着が今この悲しみの正体というのは知っておかないといけない気がします。 じゃないと気持を抑えられないから。
■ 喪失感の対処法
「ちっくしょー!このやりようのない怒り!なんとか沈めてくれ!!」 となったとき、その方法はとりあえず二つあります。 一つは執着を捨てる。 「ただの布団やん。ええわええわ」 執着が大きければ大きいほど失った気持が重くなる。 だから悲しみの根本である執着さえ捨てれば気持は軽くなります。 でもこれ、寂しい気がしませんか? 執着を捨てられるときは捨てればいいんです。それが根本にアプローチする一番の解決策。 でも大切なものは大切。執着してしまうものはしたらいいじゃないですか。 二番目の解決策は気持をそのまま受け入れる。 「悲しいよな。だってあんなに大切だったもんな。悲しいにきまってるよ。しばらく悲しもう」 悲しみの大きさは失ったものの大きさに比例しています。 本当に大切だったんですよ。だから今は悲しんでもいいのだと思うのです。 「今までありがとう」と感謝するぐらいに。
■ 大切な人を失ったときも…
執着するからこその恐怖感。そして失ったときの気持の重さ。 これは何もモノだけではなく、人に関してもそうですよね。 「とても大切な人…あの人がいなくなったらどうしよう」 「ちがう人を好きになってしまったら…」 そんな恐怖感の強さは執着の度合いで決まります。 もし大切な人を失ってしまったのなら…、今日の話が何かヒントになれば嬉しいのですが。 猫に布団の話じゃつり合いませんかね。 それにしても妹子のやつ…三味線にしてやろうか…なんて、あは、あはははは、あははははは。 キーーーーーッ! ありがとうございました。