アイデアホイホイ〜3分のヒマつぶし

入れて出す、3分間・・・アイデアを、だよ?

アイデアホイホイセイレーン

冷暖自知とは

【引用】「冷暖自知」という禅語があります。たとえば水の冷たさや温かさは、口でいくら説明してみても、さわってみて体験しないことにはわからない。身をもって体験することの大切さを説く言葉です。 【出典】三笠書房『禅、シンプル生活のすすめ』P127 著:枡野俊明

■ 言葉の重み

塾の講師をしていたときのことです。 なんだか知りませんが、僕の恋の話を聞きたがったので話したんです。 すると恋の話がいつのまにか愚痴になり、 「どっちがフったかわからないような別れをしてね、この間。はぁ…」 で、これまたいつのまにか 「『はぁ』ってため息ついてるってことは別れたくなかったんじゃん。なんでなんで?最後の最後まで幸せそうな話で、別れ?追いかければいいじゃん。もうフりむいてくれなくてもさぁ。」 励まされております。 まったくもう!この中学生は人の気も知らないで。大人の恋はちょっと複雑なんです!!と内心思うのは、 「経験ないでしょ?本当のところでは判らないよ、あなたには」 と考えているから。 でも、もしかしたら「冷暖自知」、この子なりの体験で知っていたのかもしれない。 何か言葉に重みがあり、 「ありがとうね…そうやな、うん。」 と答えていました。 テレビを見ていても、なんとなく軽い言葉の人がいます。 逆に何か説得力があり、言葉に重みがある人もいます。 何が違うのか? というときに出てくるのが「冷暖自知」という言葉でしょう。 自分の文章が薄っぺらいなぁ、と感じているときは、体験していない、自分自身がよくわかっていないことを語っているときです。 体験する大切さを忘れずにいたいと思います。 「お互い好きで別れたことあるの?」 「お互いか知らないけど、相手を好きなのに別れを切り出しちゃったことはあるよ。」 な、なんなんだ、この中学生は!? ありがとうございました。