「私、働き出してから、こんなに子どもたちと一緒にいるの初めてかも」
お盆休み、ディテ(嫁さん)の一言に、なんだか複雑な思いをいだきながら、台所に立っていた。
ディテ「…ってか、どいてくださいよぉ〜」
アフロ「はい!」
少し避けて台所への道を開けた。
ディテ「いや、そこを使うんですよー」
アフロ「あ、ごめんごめん」
台所に立ってWi-Fiでしか使えなくなったiPhoneでゲームをしていたのだ。
お伝えしていなかったが、最近スマホを卒業した。ガラケー、最近ではフューチャーフォンとかいうらしいが、それにしたのだ。
月1500円、安い。
しかし、安さよりも感動したのは、それを選ぶ瞬間である。
店員さん「見本持ってきますね!」
アフロ「うわぁー」
昔、パカパカって呼んでたっけ?みたいな携帯の見本が並ぶ。
アフロ「これにします。」
初めて携帯を選んだときの記憶が蘇ったりしてね。ああ、これで俺も彼女ができたらメールできる…みたいな。
ディテ「だからどいてって!!」
ススッとどいて、時間制限のあるゲームを続ける。
やっているゲームは、ツムツム。
ディズニーの方が有名だがマーベルの方である。
チームを組んで闘うのだが、図らずも組んだチーム、真ん中にいるブラックキャットが左のスパイダーマンの恋人やっていうことを最近知った。
スパイダーマンとブラックキャット!マーベルのベストカップル12 | Ciatr[シアター]
もう、もう1人の金色、マダムマスクの気まずさを考えるといたたまれなくなって…な〜んて考えていると、いろは(娘:5歳)が突然コソコソ声で話かけてきた。
いろは「ねえ、おとうさん。」
アフロ「ん?」
いろは「ちょっと、おかあさんにチューしてみな」
アフロ「えええええええ!?」
いろは「きっと、わらうよ」
言われるままにやってみた。
ディテ「………にこ」
ものすっごい冷ややかな笑いだったにもかかわらず、いろはは、
いろは「ね?♪」
アフロ「…うん…」
そっと、家事を始めるアフロであったとさ。
ほなまた!