自分のことをハンサムだと思って、心からこんな自分に生んでくれてありがとう、と両親に感謝している男がいる。 私だ。 幼稚園の頃、周りの大人に 「プロゴルファー猿やな」 と言われて育ってきた。 大人が小さい子どもにイヤミを言わざるをえないほどの私はハンサムなのである。 「『わいは猿や!プロゴルファー猿や!』って言ってみ!」 しょうがないから付き合ってやると、 「わはははは!うまいうまい!似てるでー!」 …まったく、こんなことで喜んでまぁ…笑顔の下にそんな言葉を隠したハンサム幼稚園児である。
◆ ハンサムで困ったこと
冒頭でも述べた通り、サル顔のハンサムで感謝することはあれど、困ったことなど一度もなかった。
若いときブイブイ言わせてた男ほど、娘が生まれるんや。懺悔のために。 〜さんまさん〜
娘が私に似ているのである。 生まれた当初は、 「生まれたてはみんな猿ですから、人類皆私似です。わはははは」 なんて冗談を両家両親に飛ばしていたのだが、いよいよ1ヶ月半たって、 「まさか、ほんまに俺に似てるんか?」 なんて思うようになってきた。 そんな不安を知ってか知らずか、義理の妹たちは、 メグ「だんだんお姉ちゃんに似てきて美人だね!」 ミヨ「ほんと、ディテ(嫁)ちゃんに似てきた似てきた!かわいー♪よかったね、アフロちゃん!」 何がよかったんだか、失礼なことこの上ない。
◆ 友だちに娘が生まれた
あしゃおとジュリーの間にも、この間、娘が生まれた。 あしゃおの足の間ではなく、ジュリーの脚の間から生まれたことに、心からの安堵を覚えながら、心底からのめでたい気持ちとともに、おめでとうを伝えたことである。 これまたこの間、リョータとショコラ夫妻が遊びに来てくれた。 そのことでか、ショコラがあしゃおにメールしたそうな。 すると、あしゃおからのメールに
ときどき、うちの娘、アフロに似てるんやけど…
と書かれていたそうな。 赤ん坊が猿顔だからではない…ジュリーと私の関係を疑っているに違いない。 おお両親よ、どうして私をこんな猿顔に生んでしまったのか…。