アイデアホイホイ〜3分のヒマつぶし

入れて出す、3分間・・・アイデアを、だよ?

アイデアホイホイセイレーン

リアル、BOYS BE

大雪のため電車が遅れている。 待合室に居合わせた七人。そのうち、友だちかと思われる二人の高校生、男子女子が一つのベンチの端と端に座っていた。 話は急な展開を見せる。 男子高校生が女子高生に 「メールアドレス教えてやるよ」 と押し売りをした。 二人の会話に耳を傾けてみよう。恋の予感である。 女子「いや、普通にいらないんだけど。話すことないし。」 男子「持ってたら今後タメになるよー。」 女子「なんで?じゃぁなんのタメになんの?」 男子「え?わかんない(笑)まま、紙に書くから持っとけ」 女子「いらないし。男子のメールほとんど持ってるからいらないし。」 男子「なんで?んじゃ俺のも」 女子「興味ない男とはメールしないし。」 男子「これから興味もわいてくるって!はいよ!紙に書いたから、はい!」 女子「いらないし。はっ?ここ置いていく。」 男子「ひっでー、今日メールしてよ。」 女子「いらないから。しつこい。やめて。しつこい男は嫌われるよ。絶対モテない!」 男子「わーったよ。ま、一応もらっといてよ。」 女子「もういい!あんたとメールすることなんてない。山田とだったらあるんだけど」 男子「え?なに?」 女子「だから山田だよ。山田。」 男子「なんで山田とはあるの?何話してるの?」 女子「ときどき急に話したいことがあるんです。」 男子「あ、電話だ。」 ガラガラガラ、ピシャん。 待合室を彼が出た瞬間、彼女はメールアドレスが書かれているのであろうその紙を彼の鞄に押し込んだ。 『BOYS BE』…漫画のようにはいかないようだよ少年。