不可侵な領域というものがある。 そう、私にはこの鼻セレブがそうなのである。 「アフロは使わないでよね」 なんなのだろうディテ(嫁)のつれないこの一言は…。 「だって花粉症じゃないじゃない」 じゃないじゃないて…二重否定みたいやん。 「花粉症じゃ、ない。じゃない?だからダメ。もったいない」 花粉症じゃないのだから普通のティッシュで鼻をかめというのだ。 ま、いいのだが…。
◆ アフロラパンの鼻セレブ
もともとディテのラパンだが、私のワゴンRを買い換えたフィールダーを乗っ取られたため、ラパンが私のもののようになっている。 そのアフロラパンに置いてある鼻セレブを使おうとしたら、 「待って!」 やっぱり制止された。 「なんでやねん。鼻セレブしかないねんからしゃーないやん。ガム吐きたい。今すぐ吐きたい。チョコ食べたいから今すぐ吐きたぁぁぁい。」 「わかったから。はい。」 あっさり鼻セレブを一枚抜いて渡してくれた。 「ありがとう」 と言いながらのぞくと、ティッシュボックスの中に鼻をかみ終わったティッシュが丸まっていた。 「そうなの。新しいティッシュと、使用済みティッシュが混在しているの。判らないでしょ?あなたには新しいティッシュが」 「!?」 人のアフロラパンで何をしてくれてんのや、嫁。という話である。 ま、いいか、とガムをぺっして丸めたティッシュを鼻セレブに食べてもらおうとすると、 「ちょっと!やめてよ!!」 「!?」 強烈な制止である。 「人の使ったティッシュが入ると、イヤでしょ?そのぐらいわかってよ。」 おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい。 お前がわかれよっっっっっっっっ! お前がぁぁっっっっっ!