ディテ(嫁)「アフロのカレーが食べたいな♪」 そんなことを人妻に言われたらたまらんのである。 アフロ「しゃーないなぁ」 色々なスーパーで材料を買いそろえ、普段はバーモント一筋のところ、「ホテル・レストラン用業務カレー」と「S&Bカレー」なんかを買ってみたりする。
◆ 圧力鍋の使い手、その名もアフロ
私は圧力鍋使いである。 カレーだって、具材を切るのが面倒なので、ゴロゴロのまま圧をかけてしまう。 「さ、圧力鍋をセットして…ん?重石がない…ディーテ、圧力鍋のおもしは?」 「え?洗ったら鍋ん中に入れておくはずだけどな…」 私が探しても見つからず、ディテが隅々まで探しても見つからない。 おもしが無い圧力鍋なんて、イクラ抜きイクラ丼みたいなものだ。 一気に作る気力を失った私に、 「買いに行こうか、重石」 ディテがそう語りかけた。
◆ ホームセンターにて
「すみません、この鍋蓋の、ここにマッチする『おもし』を探してるんですけど」 蓋の頂点を指差しながら私はホームセンター店員さんに話かけた。 はたして圧力鍋の重石だけなど売っているのか?はなはだ疑問である。 「少しお待ちください」 この年末の忙しいときに店員さんは裏へと探しに行ってくれた。 それだけでも感激である。 「お客さま、お待たせしております。誠に申し訳ありませんが、当店では『おもし』だけの取り扱いはしていないようでして…」 やっぱりそうか。 店員さんにお礼を言ってディテと見つめ合った。 ディテ「サイズが違えばさ…後から重石が出てきても悔しくないんじゃない?」 アフロ「ニュー圧力鍋を買うってことですね」 ディテ「うん。あの肉の塊は圧力鍋じゃないとさばけないかと」 アフロ「……」
写真は手前が圧かけられない圧力鍋で、向こうがニュー圧力鍋だ。 さ、カレーを作ろう。