アイデアホイホイ〜3分のヒマつぶし

入れて出す、3分間・・・アイデアを、だよ?

アイデアホイホイセイレーン

SOREL

F1010033.jpg

スキーの大会運営をお手伝いする仕事があった。 会場でいよいよ試合に向かうぞという小学生の娘に声をかけている父親がいる。 「ユキ(仮名)!10分きったら、お父さん何でも好きなもん買ってやるからな」 「じゃぁパソコン」 「パソコンは駄目だ。ありゃすぐにウィルスに感染しちまうから、お父さんのかわいいユキを病気にしちまうわけにはいかねぇ。」 「じゃぁiPod」 「ありゃ駄目だ。パソコンの子分みたいな奴だからな。そいつが俺のユキに」 「じゃっ…」 「おぉーい!応援してるからなぁ」

◆ SOREL

雪山の仕事をして、やっぱりまだまだ自分は神戸人間だと思い知る。 靴だ。 ハイパーVソールの、とにかく油面ですべらない長靴を履いていたのだが、雪にはからっきしで、しょっちゅう尻餅をついている。 そして何より、 「え?その長靴でアフロさん、ここきちゃダメだよ」 そう、めちゃくちゃ冷たいのである。ゴムの熱伝導率がこれほどかと思うほど、雪の冷たさを直に伝えてくれる。 裸足で氷の上を歩くようだ。 「SOREL買ってきな」 その人が履いていた長靴は、エスキモーが履いていそうなビジュアルで、とてつもなく暖かそうに見えた。 「なんで?」 「いや、だからあまりにも冷たいんだって。」 ディテ(嫁)を説得する。 「あるじゃん現場の帝王みたいな長靴。ハイパーなんとかっていう」 「雪山にはSORELっていう帝王がいるんだって」 とかなんとか説得しシューマートにディテと向かう。 「あった♪」 そして下界は冬物一掃セール。 サイズは少ないが2万弱のSORELが半額で売っていた。 「やっば!めちゃくちゃ暖かい。しかもこれピッタシやし。そして半額や」 「あら、想像してたのよりかわいいじゃない。あっ!ほんとだぁ♪暖か~い☆歩きやすーい♪」 「やろ?♪…なんで履いてるん」 「私も買うわ」 「いやいやいや、君の活動場所はそんな雪積もらんやろ」 「なんであなただけ素敵なブーツ買うのよ!長靴ならいいけどブーツは許せないわ」 「なんやねんそれ!せっかく半額やのに」 「せっかく半額だからよっ!!」 今、うちの玄関にはティンバーのブーツ×2、SOREL×2、ブーツがところ狭しと並んでいる。 「『一足買えばもう一足♪』と思えばいいじゃない☆」 うん、もうどうでもいい。