
明日は私の母の初出産記念日であり、私が世界に生まれ落ちた日でもあるのだが、 人には発表したくても恥ずかしくて自分の誕生日を事前に発表できない人がいるようだ。 私がそうである。 私は根が控えめなので、手を挙げ 「明日3月26日はアフロの誕生日です」 なんて叫べないのである。 世界に開けたワールドワイドウェブに発信するなんてとてもとても。 そんな私が何百もの送り物に自分の誕生日を書いて出した。 種明かしをすれば、 私は出版社勤めなので発送もする。 発送先が何百となってくると準備も必要で、 昨日はその発送準備であった。 雑誌の納品予定日は3月26日。 こんなにも自分の誕生日を打ち込んだのは初めてである。 自分の誕生日を書いてこんなにたくさんの人に送りつけたことなんて未だかつてない。 今日、私の誕生日が書かれた納品書が羽ばたいていった。 恥ずかしい。 恥ずかしくて明日が自分の誕生日なんて言えない私がこんなにも大胆なことをするなんて。 明日3月26日はアフロの誕生日です、なんて決して言えない。 いまだにこの殻は破れないでいる。 破れたなら、大好きなみんなからのおめでとうメール、コメント、ブログ記事がいただけたろうに… 1日2日遅れたって、1ヶ月、いやむしろ一年遅れたって嬉しいのに。 非常に口惜しくてならない。 そして25日の太陽は沈んだ。 刻一刻と迫る明日は、アフロの誕生日である。 アフロ母、アフロ父、生んでくれてありがとう。 控えめないい子にアフロは育ちましたよ。