「ウケる」というのは、つまり誰かが読みたくなるということです。
「ウケるブログ」誰かが読みたくなるブログには、何が必要なのでしょう。
エッセイや、ウケるブログが「自分の書きたいことを、他者が読みたくなるように書く」ものであるなら、「読みたくなる記事」に必要な要件は何なのでしょう。
エッセイスト岸本葉子さんの場合です♪
■ 他者が読みたくなる要件
【引用】エッセイの基本要件のうちBの方、「他者が読みたくなるように」を、もう少し考えてみます。他者が読みたくなるためには何が要るか、その要件です。大きく分けて二つあると思います。①は「読みやすい文章であること」。これは誰もが考えつくでしょう。一見して読みにくそうだと、たちまち読む気をなくす。この要件については、学習によって高めることができます。
他者が読みたくなるための要件の二つ目。②「興味の持てる題材であること」。こちらの要件についても、学習が効かないわけではありません。しかし、①の要件に比べて難しい。学習によって高めることのできる度合いは、①の方が高い。
【出典】中央公論新社『エッセイの書き方~読んでもらえる文章のコツ』2018年8月25日初版発行 P17 著:岸本葉子
確かにそうですよね。
読みにくい文章は、ページを開いた瞬間に閉じたくなります。
だからスキャンしやすいブログを心がけているんですよね。
より分かりやすく、読みやすくしていく学習は日々学んでいけそうです。
そして二つ目。興味を持てる題材であること。
探すしかないという感じか・・・。
ウケるブログの書き方では、こっちを掘り下げてみます。
■ 「ウケるブログ」興味を持てる、読みたくなる記事
● 読み手の疑問点を解決する記事
以前、読み手を魅了するということで考えてきました。
読み手の疑問点を解決する記事は、興味を持たれます。
「Q」「?」という【空白】は、ぜひ埋めたくなりますもんね。
脳の性質なんじゃないだろうか。
● 特殊な体験について書いた記事
特殊な体験が書かれた記事、こちらも読み手に興味を持たれます。
根源的には、さっきの読みたくなる記事と理由が同じ。
え?どんな体験なの?という「Q」「?」という【空白】です。
その体験について知りたくて、読みたくなってしまいます。
● 魅力ある書き手が書いた記事
俳優、アイドル、歌手、スポーツ選手、プロゲーマー、、、
書き手に魅力があれば、その人が書いた記事を読みたくなります。
【引用】著名人や、数の多くない職業の人については、他者は、この人ってふだんどんな暮らしをしているのか、そういう仕事っていったいどんなふうなのかと、知りたい、覗き見したい、好奇心をそそられる。
【出典】中央公論新社『エッセイの書き方~読んでもらえる文章のコツ』2018年8月25日初版発行 P18 著:岸本葉子
「ズルい」なんて言われるとそうですね。
「うらやましい」って感じでしょうか。
書き手自身に魅力があるから、その存在自体に「Q」「?」が浮かぶ。
「どんな生活をしているのだろう」
自分の経験したことのない職業についている方もそうですよね。岸本さんは、「数の多くない職業」という表現をされています。
「そんなん無理だよ」
と、あきらめてかかることはありません。俳優になればいいとか、トップアスリートになればいいとか、特殊な職業につけばいいとかいうわけではないのですが、自分の魅力を磨いていくって観点は、持っておくといいでしょう。
実生活にもプラスですし、記事を書くにもプラスです。
ブログでできた仲間で、魅力的な人の文章は読みたくなるじゃないですか。
「どうやったらそんな考え方できるの?」
「この人どんな生活をしているのだろう」
恋と同じでしょうか。好きな人のことは知りたくなる。
そのように思われるような自分になっていく、そんな自分磨きは一石二鳥なので、心がけていきたいなぁ。
■ 「ウケるブログ」読みたくさせるのにもっとも大切な1つの戦略
ここまで書いて強調したいことが出てきました。
やっぱり興味を持たれるのに必要なもの、その秘密というのは、「Q」そして「?」なんですよね。
その作り方が違うだけなのかもしれません。
小説だってそう。
サスペンスなら「犯人」。これが「?」で読み進めたくなる。
もしくは「犯人」が最初に明かされていたとしても、そこにいたった経緯が気になるわけです。
人間ドラマなら「この先二人の関係はどうなっていくの?」が「Q」。
ニュース記事もそう。「トップの見出し」で何が起こったかは分かるのですが、そこにいたる理由を知りたくなる。
「Q」が頭に浮かぶのです。
「どうしてそうなった?」「なんでそんなことをしようと思った?」
雑記であろうが、特化した記事であろうが、読み手の脳の中に「?」「Q」という【空白】を創り出すというのが、読ませる戦略の一番の要です。
読みたくさせるには、読み手の脳に【空白】を創ればいい。
これが読ませる戦略です。
あなたがブログを書くのが、少しでも楽しくなれば嬉しいです♪