Photo:This Charming Man By CEBImagery.com
■ いつでも目を奪われる私
目の前を魅力的な人が通ったので、思わず目を奪われました。
「はっ!」
我に返ると、その人はお風呂に入る前に裸になった奥さんでした。 いやぁ~気づかなかったわぁ、魅力的すぎて自分の奥さんだなんて全然気づかなかったわぁ~。
白々しい例を最初に出すと、二重にも三重にも伝えたいことがボケますのね。
「魅力的な人には思わず目がいっちゃう」
ここにはウソ…というか間違いがあるようです。
「奥さんが魅力的ではないってこと?」
すみません、それが間違いと公言すると夫婦の不和につながりますので、例からは離れてください。(なんで出したんや!?)
「魅力的な人には思わず目がいっちゃう」という文章の、単純な間違いについてです。
■ 魅力的だから目がいく、という誤解
通りすがり、すれ違い、一瞬で目を奪われ、その人を追い続けてしまうこと、ありますよね。いや、実際追うとストーカーですから、視線で追うって意味で。
「魅力的だから目がいっちゃう!」 「胸元がエロいとね…ついついお尻まで」…何の話や。
魅力的な人だから、性衝動を刺激してくる人だから…というのは順番が逆のようです。
【引用】そもそも「魅力的な人」とはどんな人でしょうか。改めて考えてみてください。魅力的だから視線が行ってしまうのでしょうか。もちろん、ちがいます。身体が先です。思わず視線が行ってしまうような人を私たちは「魅力的」と言語表現しているのではないでしょうか。 【出典】扶桑社新書『脳には妙なクセがある』P336 著:池谷裕二
目を奪われるような人、だから「魅力的」なんですね。 エロいから見てしまうのではなくて、そのときチラ見してしまいたくなるような人を「エロい」と定義しているんです。
「魅力的」「エロい」というのは言葉のラベル。
そして重要なのは<身体が先>という部分でございます。
あまりに自動的で気にもとめませんが、言われてみればそうだと思いませんか?
まず、目で追う、があった。 そうしてしまった理由を後付けして「魅力的だから」としている。
完全に全自動です。全自動が早すぎて誤解を生んでいるんでしょうね。
身体が先です。
■ 誤解も使いよう
こんな誤解を簡単にしてしまうのだから、色々なことを「身体が先」で考えると、素敵な気がします。そして、全自動の誤解も使っちゃう。
「面白いこと、ぜんぜんない…だから笑えない」
身体が先、どんなことにも無表情で対処してるから、面白くないのかもしれません。 身体が先、笑顔を作ってしまい、そこから生活してみると何でもないと思えたことにも、面白さが見つけられるような気がします。
そしていつか全自動で誤解、「面白いから、笑っちゃう」と勝手に脳が解釈してくれます。 笑う門には福来る、ってすごい言葉ですよね。 笑って生活してるだけで福まみれ♪
「愛情が冷えた…もう夫を愛せない」
身体が先、相手を思いやる行動をしていないからこそ、「愛せない相手」となっているのかもしれません。 身体が先、あのときのように相手の喜ぶ顔見たさに行動してみれば、愛を感じられると思います。
そして喜ぶ顔が見られなくても全自動で誤解、「見返りもなく行動してるなんて、なんてあの人を私は愛しているのでしょう」ってなったりして。
色々な心の問題、少し「身体が先」で考えてみませんか? 心というとらえようのないものを相手にしているより、行動というのは自分の影響化にあるので、この考え方は「何とかできそう!」という気にしてくれます。
「最近なんで元気でんねやろ…」
なら、猫背な背筋伸ばして、ちょっと小走りで仕事してみるかな♪ってな感じです。
身体が先で考えて、どうせ誤解するなら、素敵な誤解をどうぞ。
嫁「…ちょっと、なんでジロジロみてんのよ」 僕「君が美しすぎてさ」 嫁「…読んだわよ。美しく思えないから、ジロジロ見て、心をだまそうと思ってるんでしょ?」 僕「ご、誤解やぁぁ」