
ご質問をいただきました。 本屋さんに行って、その悩みをぶつけたり、うちの蔵書で調べてみたりしました。
しかしながら力不足。 現時点での精一杯の答えですので、あまり期待をせずに読んでみてください。
■ 周りを気にしすぎてしまう心を解剖
いつも周りに嫌われたらどうしようとか考えて新しいバイト先とかで身構えて入ってしまいます。 ちょっとイヤなことがあったら夜も眠れなくて、、5時まで寝れないとか毎日で。 そしたら胃を悪くして熱がでてしまいましたね
嫌われたらどうしようか…と考えているときは、自分の話で申し訳ありませんが、僕の場合ほとんど何も考えていないことが多いです。
つまり、ただ不安。
そしてその不安の雪だるまを転がして大きくしているだけでした。 だから「嫌われたらどうしよう」というのは、「嫌われたらこんなことになっちゃう…こんなことにもなっちゃうかもしれない」それの堂々巡りなんですね。
これを人は「取り越し苦労」といいます。 なってほしくない未来に目が向きまくっている状態ですね。
でね、その不安の源、「嫌われたらどうしよう」という漠然とした不安の源泉は過去にあるんだ、というときもありました。
「村八分にされたからな…あの教室にはいるのもつらかったよ」
そんな思い出がひっかかって、その不安を引き起こしてくる。 この状態を「持ち越し苦労」というのでしょう。
この「取り越し苦労」「持ち越し苦労」をしなければだいぶ楽になると思うのですが、この話、斎藤一人さんの話を聞いた人のさらに又聞きの話なので、ここから先の話ができません。 すみません。
ただ未来を考え不安になり、過去を引きずりマイナス思考になるなら、考えることは残り一つしかありません。
■ 周りを気にしすぎている心を昇華する
そう、今に目を向けるということですね。 で、この場合今に目を向けるとどうなるかというと、「あぁ不安になってるな。人に嫌われるのが私、嫌だと思ってるんだな。嫌だと思ってる。嫌われたくないんだな。」
と心に目を向けることになるのだと思います。
【引用】今、この瞬間に自分の心に取り憑いているイライラや欲望をじろじろ観察するのです。抑圧するのではなくて、自分が怒りや欲望に取り憑かれているのを、完全に認める。「あー、イライラしているな、イライラしているみたいだな、(中略)」とか、そんな具合にひたすら観察し、心の中で唱え続けます。 すると、イライラも欲望も正体を暴かれ捕らえられて、消滅してしまいます。 というより、欲や反発の暗いエネルギーが別の明るいエネルギーに変化するのです。 これこそ仏道の真髄。抑圧でも鎮圧でもなく、浄化、あるいは昇華の作法です。
これをやってみてください。 本当に不思議と落ち着いてきます。
自分が何も頭を使っていなかったことも判りましたし、不安になっているんだな俺、と心を見つめていくと、どんどん不安が小さくなっていくのを感じられます。
で、クリアになった頭で何をするか?
■ 周りを気にしすぎて不安になる心のリスクヘッジ
マイナス思考が悪いって、個人的にそう思わなくなっているですね、僕は。嫌われたらどうしよう…という思考は周りに目を配りますから、人のことを考えられるということでしょ? 何も考えず自分さえよければいい…それはラクですが思いやりがなさすぎます。
なんでも極端はいけません。
話をもどしまして、せっかくクリアになったんですから、あらためまして周り全員に嫌われたらどうしようか?と本当に考えてみればいいんです。
リスクヘッジをしておく。 リスクヘッジってこの場合どうやってするんですか?っていうと、最悪の事態を想定しておきます。
【引用】悩みにつきものの最大の欠陥は、私たちの集中能力をうばってしまうことです。ひとたび悩みはじめると、気持ちが絶えず動揺して、決断力が失われます。しかし、自分の目をむりやりに最悪の事態へと向けさせ、それに対する心の備えを固めれば、妄想はことごとく消え去り、問題解決のため全力を集中できるような立場に自分を置くことができるのです。
最悪の状況はなんでしょう? リンチされて殺されますか?そこまではありえないでしょう。
嫌われても殺されることはない。
バイト代をかつあげされて、無一文で泣き寝入りするんでしょうか? ないですよね?
嫌われてもそこまではいかないんです。 最低最悪の事態を想定して覚悟すれば、なんともなくなります。
【引用】五〇の人生に七〇の覚悟とは、それと同じことです。 三〇の覚悟で行ったりすると、残りの二〇の分だけエライ目に会うのです。【出典】総合法令『変な人の書いたツイてる話』P87 著:斎藤一人
それでこう考える。
「嫌われたらどうしてくれようか?」
嫌われたときの対処法を10個ぐらい考えておけばたいてい大丈夫。
【引用】人間ね、備えあれば憂いなしっていうんだよ。 出ていたらどうしようとか、困っちゃうというやつのところにはのべつ出てくる。出てこないかなって待ってるやつには出てこないもん。
嫌われていないときに受け身の練習してれば大丈夫です。 万が一嫌われたってなんだってケガせずに、また立ち上がれます。
ここまでできれば鬼の強さだと思うのですが、同じ斎藤一人さんの本でいい話がありました。 さらに金棒の「人に好きになってもらうためにできる簡単な2つのこと〈仕事編〉」を最後に紹介させてもらって、長くなりましたが質問の回答とさせてください。
■ どうせ周りを気にしすぎるなら
めちゃくちゃ簡単です。 でもやってみれば判りますが、簡単でシンプルなことって奥が深いんです。そこがおもしろい。 応用が効きまくるから。
【引用】今日一日、人に親切にしよう。そして、奉仕のつもりで働こう。 それだけでものすごい魅力的になるから、いろいろやらなくていい。 いろいろやるからできないんだから。
嫌われるのイヤなんだな…今に目を向け、そんな自分の気持ちを「そりゃそうだよな」と受け入れてあげる。
嫌われても殺されやしないと腹をくくる。
そして嫌われても10個対処法があれば何とでもなる気がします。
ここまでしなくても、最後の二つ、「今日一日、人に親切にしよう。そして、奉仕のつもりで働こう。」それだけを意識して一日を過ごすことができれば、変に気にしすぎることはなくなると思います。
嫌われるか気にしてる場合ではありません。 不安に頭を使わず、
どんな親切してやろうか? どんなふうに喜ばせてやろうか? どんなふうに周りを楽にしてやろうか?
に思考をシフトしてみませんか。 そっち気にしようよ、と♪
失敗で誰かに迷惑かけても、そんなの当たり前です。 それで嫌ってくるなんて、相手がその程度の器だったんです。
迷惑かけないで生たい…なんて素晴らしいけど、目指している人間像って
「迷惑かけてないよ、俺」
と思ったり言ったりしているのでしょ? それは傲慢このうえない自分です。
どんな人でも、どっかどっかに迷惑かけて生きなきゃいけません。 それを認めて感謝してね、迷惑かけられたときに「いいんだよ、私も迷惑かけまくってるもの」と心からいえる人のほうが素敵です。
そのために「迷惑かけられやすい人」を目指し、「親切にしよう、奉仕しよう」です。
この記事が少しでもあなたの役に立てればと思います。 最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
それでは、あなたにすべてのよきことが雪崩のごとく起こりますように。