【引用】女は気持ちをさらして愛の行為としている。お喋りは好意の証、男をリラックスさせるサービスのつもりなのだ。一方、男は、その気持ち語りに相槌を要求されるのが何より億劫。女の上機嫌な沈黙をもって、最上の愛とする。 【出典】新潮文庫『恋愛脳』P57 著:黒川伊保子
すれ違ってますねぇ。
■ 家庭では安心したい
外で色々な人に気を使っているので、家では気を抜きたいのが人情。 それは男も女も変わらないんでしょうね。 うちの嫁も外では、 「ちょっと聞いてよ!…」なんて始まって、 「ちょっと!聞いてるの!?」でつなぎ、 「どう思う?(聞いてたら答えられるでしょ?)」 で終わるような会話を展開しているわきゃないと思われます。 そして千石にしたって外で、 「あぁ…うん…はいはい… 聞いてるって。…うん… え?別にいいんじゃないの、どうでも。」 と、そんな受け答えをするわけない。 幸か不幸か家庭での姿が、嫁と僕の素の姿なんだろうと思います。 黒川伊保子さんのいうとおり、相槌が億劫なときがある…意見なんて答えるのなんかとんでもありません。 「ちょっと聞いてるの!?」と責めてくる嫁を悪魔と思うことは少なくありません。 逆に、黙ってニコニコしている嫁は天使に思えます。 そして僕は好きなことをする♪ 嫁「結局そこかよ!」 はい。すみません。 ところで、嫁と僕の関係が見事にうまくいく場所というのがあります。 意見を求められるのが面倒な男、ちゃんと聞いてるのか示してほしい女、 この二者が妥協しあえる…といいますか。 それが車内なんです。
■ 車の中での会話
車のハンドルは基本的に千石が握っております。 嫁は乗っている。アクセル・ブレーキ・クラッチは嫁担当、とかありません。 嫁の車内での会話は「ひったすらしゃべり」。 「それでね…」「うん」「…が、こうなったんだよ」「へぇ…」 車の運転で一番大切なのは「安全運転」。 その大義名分が、僕のテキトウな相槌を嫁に許させます。 僕はBGMみたいなマシンガントークにちょいちょい相槌をうっていればいい。心地いいんですよね、これが。 嫁はこんなとき、そこまで意見を求めたりしてこないしね。 僕の方は僕の方で、運転中携帯をいじって記事を書くわけにも、本を読むわけにもゲームをするわけにもいかないので、やりたいことに対してのあきらめがついている。 だから「話は聞いている」という状態を常に作れます。少しぐらい意見を求められても答えられるでしょう。 これがうまく転がるのです。 普段でもできればいいのだけど…と思いますが、普段でもできている地方があるようで、それが関西…は大阪。
■ 大阪の洗練された人間関係(会話)
【引用】大阪の「しゃべり」は口数が多いけれど、自分勝手に話を進めてくれるし、反射神経で返事ができるので楽なのだ。こちらの気持ちを真正面から問いただしたりしないので、BGMというか、都会の雑踏みたいなもので、ひっきりなしだけど邪魔じゃない。慣れれば心地よい。 【出典】新潮文庫『恋愛脳』P57-58 著:黒川伊保子
これだ!という感じ。 千石は生まれも育ちも関西ですので、大阪のおばちゃんの話っぷりに慣れているのです。 母、従姉妹、おばちゃんはひたすら、ただひたすら話しているので、相槌うたなくても話が勝手に展開していく。 「あ、こんな時間。あんたそろそろ帰り!ほんならね!」 追い出される始末です。 話半分で聞く力を養ったのはここでだわ。 ただしゃべっている人のそばにいる心地よさも、このとき感じられるようになったんだろうな。 「宝塚で星組とかあるやん、それが…」 と話が進んでいたのが、 相手「宝塚で星組とかあるじゃない?知ってる?」 自分「あぁ、なんとなく知ってます。(ほぼ知らないけど)」 相手「ま、いいや。それがね…」 となるとすんごいストレス…僕だけですね、これは。
■ すれ違いも目をつぶる
ちょっとずつ目をつぶりあうのがいいんやと思います。 少しのいいかげんさ、テキトウさをお互いね。 彼女は彼の心無い相槌がくるかもしれませんが、話すことでストレス解消すると割り切ってもらう。 彼の方は、少し手をとめて相槌、というか合いの手のサービスをする。 会話のスタンスのすれ違い解消は、ドライブがおすすめです。 なんだかまとまりませんが、ありがとうございました。