■ 最後の恋のはじめ方「参考程度で」
もしかしたら恋愛を長続きさせる秘訣はこれかも、というのがあります。 付き合う人付き合う人、三年のジンクスでやられていた私の結論ですが、参考になるかもしれませんので、よろしければお付き合いください。
■ 最後の恋のはじめ方「幻想は壊れる」
恋のはじまりの多くは、相手のことをあまり知らない状態でスタートします。 それで夢中。霧中ゆえ夢中。 彼がテニスに興味があると判れば『テニスの王子様』を読んで勉強したり、 相手が好きじゃなかったら聞きもしない音楽に耳を傾けたりします。 悪いことではありません。 好かれたい、そのために相手に好かれる人になろうとするんですね。 数少ない情報を頼りに。
【名言】恋は女性を美しくする
夢中なので彼のイイところしか見えていません。 彼は完璧、男は彼だけ、他の男はただの人。 幻想です。 片想いのときなんて特にそう。 私も相手に幻想をいだいていました。 相手がうんこすることすら忘れてしまうほどに(失礼)。 幻想は裏切られます。 「うんこするなんて…(失礼)」 と裏切られることは少ないかもしれませんが、 ・自分勝手だった ・話を聞いてくれない ・話をしてくれない ・あんなこと言うなんて ・… ぐらいの裏切りでしたら、あなたも日々経験しているのではないですか? 恋に幻想を抱いている(恋に恋してる)ときなんて 「思っていたのと違かった」 そう思い知るために恋しているようなもんですね。 幻想は必ず裏切られます。 そして幻想を抱いているなら、裏切られることが大切です。 最後の恋をはじめるには重要なステップ。 ですので裏切られることに落ち込まないでください。
■ 最後の恋のはじめ方「幻想→悲劇」
裏切られたことではじまる恋は、悲劇か喜劇です。 まずは悲劇の場合。 「幸せすぎて、怖いの」 この言葉は幻想の中にいる自分に気づき出して発しているものかもしれません。 「いつか壊れてしまうかもしれない…」 なら、いい傾向です。 幻想はそれはそれで素敵な夢の世界ですが、壊してしまうのに限ります。 でも、なかなか幻想を壊せない。 なぜか? 人は幻想の世界にいたがるから。 せっかく壊れかけた幻想、しかしそこに人はいたがります。 するとどうするか? 壊れたところを直そうとするんです。 「付き合い出したときのあなたはよく話を聞いてくれたのに!」 「もっと私を笑わそうとしてくれたじゃない!」 「私もあなたのこと考えてるんだから、あなたも私のこと考えてよ!」 ひどいときは、 あなたじゃなかった… うんこするな(失礼)… 恋を終わらせます。 彼のイイところばかり見えていた幻想から、彼の悪いところばかり見える幻想へシフトする。 幻想にいるときは、 「あなたに好かれる自分になる」 壊れた幻想を直そうとするときは、 「私の好きなあなたになって」 永遠に続くかのような努力を自分に強いるか相手に強いるか、もしくはその両方かという違いだけ。 何にしても最後の恋にするには無理がありそうです。 これが悲劇。 喜劇の方はどうすれば幕開けるか? 幻想を壊しにいったときです。
■ 最後の恋のはじめ方「喜劇」
私の友だち夫婦に、飲みに誘ってくれる方がいます。 そのときの私はほぼ聞き役なんですが、悪い気はしません。 「聞いてくれよ弥一!こいつさぁ」 「あなたは待って!私からよ!千石さん、この人ったらね」 「俺が話し出してるのを止めるな!いっつもそうやねんから」 「あなただって『要は何』とか『どうせオチなしやろ』とか話の腰折る天才じゃない」 「何やと!?お前自分のこと聞き上手かなんかと勘違いしてるかもしれへんけど、俺、会社の花見の話五回させられたからな。左から右に耳貫通しとんちゃうか?」 「ひっどーい!昔は『同じ話しても喜んでくれるから、忘れっぽいのもかわいいよ』って言ってくれたのにぃ、ねぇ千石さん」 「はい、言ってました。『食べちゃいたいぐらいかわいい?』『おう』とか会話してました」 「ほら、聞いた?」 「…ちっ、あんとき食べとけばよかったわ。今はすっぱそうな梅じゃ」 「な、なんですって!?シワ?シワのこと言ったの?カッパちゃん」 「カッパ!?まだカッパちゃうわ!ちょっと薄くなっとるけど」 まぁ愚痴の言い合い、 相手の悪いところを言い合ってくれているんですが、なぜか気持ちいい。 なんでだと思います? 受け入れてるんですよね。悪いところもひっくるめて相手のこと。 笑いは受け入れることで起こる感情です。 ほら、自分が何かで失敗したときのことを思い浮かべてみてくださいよ。 大抵の失敗は、 そのことをクヨクヨしているなら受け入れてはいません。そして今もツラい。 失敗談を笑い話にできたなら、そこから解放され楽な気持ちでいるはずです。 そんなこともあったなと受け入れているから。 相手の短所も同じです。 「まったくしょーがないんだから。」 と笑いにできると、それは受け入れている証拠。 受け入れることができると、とても楽です。 ただでさえ相手は変わらないのに、変えなきゃ変えなきゃ、と思っていると変わるまで幸せになれません。 万が一変わってくれたとしても、変わってもらいたいところなんて無限に見つかります。 すっごくしんどい。 その点、受け入れ、笑ってあげることができれば楽ですし、今ある幸せに気づくことができます。 ・出会えたことが幸せよね ・付き合えたことだって信じられない ・たまに私を笑わそうとしてくれるじゃない ・彼が喜ぶと嬉しいのは変わらないわ ・私の前だけ、こんなに素でいてくれるんだろうな 相手があなたの悪いところを受け入れてくれない!と考え出すと、幻想悲劇に舞い戻りです。 ですが、相手の悪いところ受け入れ、ひたすら笑ってあげると不思議。 相手もあなたを笑ってくれることが多いようです。 「彼はここも変、あそこも気にくわない、けどまぁ、好きなんだ」 悪いところを笑ってあげる、それが最後の恋のはじめ方です。
■ 『最後の恋のはじめ方』まとめ
【参考】『マリッジ・プレミアム』(赤城夫婦) 【参考】『最後の恋のはじめ方』記事の題名は大好きな映画からいただきました。
長い文、最後まで読んでいただき、本日もありがとうございました。