■ 人は光に集まる
「隅を照らす人になってください。」 〜金八先生ファイナルより〜
「お客が来るよ」 「えぇぇぇ!何の準備もしてないのに!?ちょっと!お茶菓子買ってきて!」 「えぇぇ、いらんって。」 「そうはいかないわ!人に出す飲み物も無いんやから。私、部屋片づけておくから」 「はぁい」 お客さんが来るのは楽しいものです。 でも、おもてなしはというと千石よりも嫁がお得意です。心持ちが違います。 家に人が来てくれるとしたら、嫁のおかげでしょう。 部屋も汚い、薄暗い、人としても暗い…となると、なかなか人は集まってこない。 何を隠そう、一時期の僕がそうでした。 人に会う気も無いのだから無理もないか。 飛んで火にいる夏の虫、というのはあまりよくない意味ですが、光に、暖かいところに集まってくるのは人も同じな気がします。 で、実は仏様も同じだそうです。
■ 仏をおもてなす方法
金剛三昧院の住職さんに聞いたお話です。 まず、仏壇に向かうときローソクに灯をつけますよね。 灯は知恵を表すそうです。 知恵は道を照らす光ですので、灯の明かりは知恵。 そして、仏様を呼ぶためには明るい光が必要。 明るくないと仏様はこれない。 真っ暗な部屋には、お客様はきませんもの。 だからはじめに灯をつける。 おっと、明るいといえば仏壇には花を供えますよね? あの花にも意味があるそうです。 花は仏様が座る場所。 そういえば、蓮の花に座っているか立っているかですね、仏様って。 次は水を供えます。 仏様の世界は火の国だそうです。 喉がかわいてしょうがない。 だからでしょうか。どんなに寒くてもお墓には水をかけて洗う。 お客様をおもてなすときに、お茶を出すように、水を供えます。気づいたときに供える。 そして次はお線香。 お線香の意味は、仏様との対話です。 せっかくのお客様と話しないともったいないですよね。 お香の、その香りで仏様と対話するそうです。 経済の許す限りで、いい香りのするお香をたくのがいいそうです。 そして合掌。 合掌は人の一番綺麗な姿。 相手には一番綺麗な姿、そういう姿を見せたいなと思います。 人をもてなすときも、仏様をもてなすときも、そう聞くと変わらないのですね。 ありがとうございました。