かなりハマっていて、いつも発売を今か今かと待っている漫画がある。
『路傍のフジイ』著:鍋倉夫
ご存じですか。
そんなに読みたいなら週刊誌を買え、と言われそうだ。
でも、単行本で、これだけをじっくり読みたいのである。
世の中には、こんなに心があたたかくなる漫画があるんだなと、毎回思わされる。
フジイさんは、無表情で飄々としていて、まったくとらえどころのない人物だ。
実際に自分の近くにフジイさんがいたら、近寄りがたい、冷たそう、孤独な人なのか、なんて思っているだろう。
そんなフジイさんが主人公だが、フジイさんの魅力は、1話ごと、周りの登場人物、出来事が、どんどん浮き彫りにしていってくれる。
この漫画は、きっと読む人それぞれ味わい方が変わると思う。
めちゃくちゃ美味しい豆腐のような作品に感じる。
湯豆腐にしても美味しいし、冷や奴でいただいてもさっぱりする。
お味噌汁、焼き豆腐、鍋に入れたら最高に美味しい。
自分はどんな味を感じたかというと、生きていて、誰かと自分を比べているのがバカらしくなってしまいました。
自分は自分でいい、なんて言ってしまうと、薄っぺらいけど、フジイさんはフジイさんだし、私は私なんだろうなと。
よく分からないフジイさんにも、悩んでいることがあって、楽しんでいることがあって、人と力を合わせることに喜びを感じていたりして。
フジイさんと自分は似ているところもあるけど、違うところもある。
そんな当たり前を感じさせてくれるあたたかさが、この作品にはあります。
あなたは、どうやってこの作品を味わうのだろう。
何を感じたのか、教えてほしい。
フジイさんを語る、登場人物たちの一人に、自分もなれるかな。
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