もうすぐ担任させてもらっている子どもたちが卒業する。
この時期の6年生は、児童会の仕事、金管クラブの練習が少なくなる。
空いている時間が増えた。
朝、始業前の休み時間や、二時休みに、仲間でバスケをして遊んでいる姿が見える。
「あ、先生もやる?」
「やるやる♪」
体格差もなくなってきていて、こっちも本気だ。
ボールが顔にぶつかっても、接触してこけても、
「大丈夫大丈夫!」
とプレーを続けている。
出会った3年前はこうではなかったのに、大きくなったなぁ。
終わりが近くなると見えてくることがある。
「もっと遊んでおけば」
あぁしておけばよかった、こうしておけばよかった。
そういう後悔だ。
でも、それだけじゃない。
こんなに好きだったんだな、この人たちといる時間が。
当たり前にそこにあったものの大切さにも気づく。
終わる前に気づけてよかったと思う。
最後の最後まで、一緒の時間を味わい尽くそう。
そして、感謝を伝えたい。
バスケットボールが顔に当たったからかな、さっきから鼻がツーンとする。