6年生3学期。
小学校の歴史の授業が終わった頃のことだ。
まとめがてら、今までの歴史を振り返って、どこの時代でもいいから問題を作り、
「みんなで『歴史クイズ集』を作成しよう」
ということになった。
その女の子、Mさんは指を捻挫したと、整形外科に通院してきて遅刻してきた。
「おはようございまぁ~っす。そだそだ、社会の時間だ」
そそくさと、ランドセルの物を出して、授業の準備をした。
「今、何やってるの」と友だちに訊くや、一言。
「なるほど。私が歴史を作ればいいのね。」
!?
聞いていたみんなは、静まりかえった。
「いや、歴史の問題を作るのだけど、Mさんなら歴史をつくっていけそうな気がする」
「俺もそう思う」
言い間違いからはじまった思考ですけど、こうやって生きたいよね。
自分が歩くところ、それが道や、的な。
人に認められても認められなくてもいい。
自分が自分自身を認められる道をいく。
「俺の歴史は、俺がつくる。」
かっこいいわぁ。Mさん、ありがとう。
何の話やっけ。